No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

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しまい込む想い7(お前は阿呆か)


放心した様子で
床に座り込んだままのチェ・ヨン
小1時間ほど経った頃 ようやく涙が果てた

何しろ幼な子の時以来だ
有り余るほどの涙はある
ただ自分で気持ちを
抑えつけていただけ

俺にも涙というものがあったのだな
ほっとした表情でチェ・ヨンが独り言つ

そしてふっと片口を上げ
表情を微笑みに変えた

まるで赤月隊の頃 
隊長の元で自由奔放に戦い
人間らしく生きていた時のように

青年でありながらも まだ十代の
少年の香りも併せ持つ
どちらかというと童顔のチェ・ヨンは

その時  何か魂が入ったかのような表情を
一瞬でその端正な顔に携えた

チャン先生~!
もう  どこなのよ~!

ウンスの怒りにも似たような声が
奥の部屋から聞こえる

チェ・ヨンはすっと立ち上がり
涙を手で拭き
濡れた床を白布でさっと拭いた

目は赤いだろうが
なんとかごまかせるだろう

そう思い  目の前に近づいてくる
怒りながらも美しいウンスに
話しかけようとした時

背後からチャン・ビンがすっとやってきて
最高の笑みを放ちながら

医仙 私はここですよ
どうされましたか?
まさか  私がいなくなり
不安になられましたか?

とウンスには分からぬように
片口を上げた笑みを横から送りながら
チェ・ヨンの行く手を遮った

あ~チャン先生
こんなところにいたの?
もう  どれだけ探したと思っているの?

そうそうチェ・ヨンさんたら 
まだ私に体を診せてくれないのよ
チャン先生からも説得してくれない?

これは治療で 別にチェ・ヨンさんの
逞しそうな体をみたり
触れたりしたいわけじゃないからって

それに私、筋肉隆々の体より
どちらかというとチャン先生のような
すっとした体つきの方が好きなのよ
まあ チェ・ヨンさんは
顔はかっこいいけどね

私のいたソウルでもこの顔とスタイルなら
完全にトップスターね
もちろんチャン先生もですけど

しれっとした顔で
ウンスがチェ・ヨンと
チャン侍医に話す

ただ ウンスは二人を見ているようで

チェ・ヨンの澄んだ女人にも勝る
きれいな瞳から目を離せられられず

またチェ・ヨンもウンスの一切曇りのない
美しい瞳をずっと見ていたくて

まるでここには二人しかいないような
空気が流れていた

それを遮るかのように

医仙 今夜はもう遅い
テジャンが医仙の寝室の外で
一時も離れず警護される
そうですから  大丈夫でしょう
寝室に戻られては

とチャン・ビンが声をかける

でも…最近、怖い夢ばかり見るの
トギ  一緒に私と寝てくれないかな
まあトギも怖いけど

チャン先生に寝るまで
見ててもらうわけにもいかないでしょ?

それはそうだとヨンは無言でわずかに頷く

ならば 私が…
と言いかけたところで

チャン・ビンが

私が傍で医仙がお眠りになるまで
漢方薬の話をして進ぜましょう
お眠りになったら
私も自分の部屋に戻りますから

えっ  ほんと?
漢方の話を聞きながら寝れるの?
すごい‼︎ 

高麗の侍医直々に
子守唄代わりの漢方レクチャーか
楽しそう~

それにチャン侍医なら
誰かさんと違って
いきなり肩に背負ったりしないし
ましてや襲ったりなんてしないわよね

とウンスはおどけながらも
意味深に人差し指で唇を塞いでから
チャン・ビンの胸をつつく

こほっ

ヨンが思わず咳き込んだ

お二人とも
夜も更けております
明日も患者が早くから来るのでしょう?
早くお眠りにならないと

医仙は私が部屋の外で
お護りしますから
チャン侍医も自分の部屋へ
早く戻られよ

え~いやよ!絶対いやっつ

今日だけはチャン先生の漢方薬の
話きかなくちゃ
ねっいいでしょ! Dr.チャン!!

どくたあ~?

チェ・ヨンとチャン・ビンは
同時に叫び顔を見合わせたが
すぐに顔を背け

警護はテジャンに任せ
私たちは ゆっくり話でもしましょう
と チャン・ビンはウンスの手を引き
二人で部屋に入っていった

思わず引っ張られる形になったウンスは
後ろを振り返りながら
ヨンの目を自然に追う

ヨンは何かいいたそうな顔をしていたが
女人の部屋に入るのも阻まれ 
躊躇している間に
チャン・ビンが扉を閉めてしまった

扉越しに

私はここにずっと居りますゆえ
何かありましたらお声がけを

とヨンの抑えた声

ずっとそこに居てくれるのね
とウンスも優しい声で
扉の向こうからヨンに返す

はい ここに居ります 必ず...

幾分苦しげな響きを放ちながら言うと

チャン先生!
漢方の話だけをして
医仙が寝られたらさっさと出てくるのだぞ
よいなっつ

とまるで迂達赤に
命令するかのような口調で
チャン・ビンに告げた

それには答えず 
ウンスをベッドに寝かせ  布団をかけ
優しい顔つきで漢方の話を始める
チャン・ビン

ウンスは心地よいチャン・ビンの口調と
ヨンが外で護ってくれているという安心感で
久しぶりにあっという間に眠りについた

その寝顔を見つめながら目で 
額を
鼻を...
そして唇を何度も追い
高鳴る胸を外にいるチェ・ヨンに
気づかれないよう
漢方の話を半刻ほど続けた

ウンスのふとんをかけ直し
髪を撫でようやく部屋を出ようかと
腰をあげたその時

ウンスが
テ ジャ ン...行かないで
一人にしないで

と 聞き取れないほどの
小さな呟きに近い声で寝言を言い 
そして寝返りを打った

チャン・ビンは
それまでの幸せだった顔から一転
今にも泣き出しそうな顔で

俺の作戦も長続きしないのかもな
と呟き 部屋の外に出た

チェ・ヨンは烈火のごとく
部屋からで出てきたチャン侍医を
目で威嚇し

お前 何もしていないだろうな
大事な医仙なのだから 
何かあったらただではおかぬぞ
顔を見るのも
手にふれるのも
長い間一緒にいるのもだめだ

それに  こんなことをするのは
金輪際今日だけだ

と吐き捨てるように言うと

チャン・ビンは

お前は阿呆か 
本当にそれで策士チェ・ヨンなのか
と一喝した

はんっ
心ゆくまで
いや、死ぬまで
扉の外でずっと医仙を護っていろ

そう言い捨て  自分の部屋に戻っていた

今日は一体なんなんだ 
あいつらしくもない...

ヨンは真顔で何のことか
分からないという表情で
チャン・ビンの後ろ姿を
見つめていた


☆☆☆☆☆

長くてすみませぬ...
想いをかくだけでは
飽きるので
会話も入れてみました

すべての物語
公開してから
割と直してます...

あしからず








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4 Comments

yukiukiyon  

4. Re:おはヨンございます

>ぽんたさん

ですよね!
いや、私としては、十分気持ち隠している
つもりでした。
私も相当鈍いのかも?

どう転ぶか、その時の気持ち次第!
最初の方向性とは変わってきてしまっている
ような(・・;)
同時間軸で、A.B.Cのサイドストーリーが
あっても面白いかも?

読んでいただいて、本当にありがとう
ございます♪

2016/01/20 (Wed) 15:09 | EDIT | REPLY |   

ぽんた  

3. おはヨンございます

しまい込めてないですヨン。
二人とも(ヨン&チャン)だだ漏れですヨン。
奥さ~ん。
っと書こうと思ったら…(笑)
火花がバチバチですね。
当のウンスは無邪気そのもので…( ´艸`)
均衡を一番に崩すのは誰かな?

2016/01/20 (Wed) 10:42 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

2. Re:無題

>aju Tk/mさん
コメ、ありがとうございます
ですね。思いつくままな物語は
だんだんタイトルから離れてきた...
チャン侍医とヨンが
そうしたいって言うんですw
そろそろタイトルを変えようかな?
今日も多分一気にいきますので
乞うご期待!
にならないか?w

2016/01/20 (Wed) 06:21 | EDIT | REPLY |   

aju Tk/m  

1. 無題

この展開、私、好きです(^w^)
続きが気になります~♪
しまい込めなくなってきましたね~♪

2016/01/20 (Wed) 02:42 | EDIT | REPLY |   

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