No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

イ・ミンホ Movie・FF・Photo

新たなる戦い31 ーヨンとウンスの初でえと 向き合うヨンとチャン・ビンー

 

ばたん…

 

酒屋の扉を静かにきっちりと

閉めたチェ・ヨン

 

 

一度満月の月を仰ぎ見て

 

 

どうする?

 

 

そう聞いてみる

 

 

どうすればよいのか…

 

 

実際チェ・ヨンにも

分かっているようで

よく分かっていなかった

 

ただ分かっていたのは

チャン・ビンのあの辛そうな目を

ウンスに見せてはならぬ

 

そのことだけ

 

 

 

チャン・ビンはずっと俺のために

 

そしてウンスが高麗に来てからは

ウンスの心を癒し続けてきた男

 

 

静と動

 

 

俺はずっと静になりたかった

実は…

 

ウンスを見つけ高麗に連れきてからは

その想いはますます募った

 

静かにそっとウンスを見護り癒し

心静かにさせてやりたかった

 

波が立ち時に大波も立つその心を

静かに少しずつ静かに

じわじわと癒してやりたかった

 

できることなら…

 

波打ち際で力尽きる小波のように

徐々にでよいから

終いに砂にしみ込む波のように

してやりたかった

 

できることなら…

 

 

 

 

だがやっていることと言えば

その真逆すぎて

 

俺がウンスの心の波を荒立て

それをチャン・ビンが癒す

 

それも俺を見ながら

挑戦的な瞳で見ながら

 

しかしその目に刃向かうことが

できなかった俺

 

その瞳が言っていた

いつも

 

お前にはこのようなことできぬ

ウンスの心を静めてやりたいなら退け

 

そう言っていた

 

その時は

ウンスのことを想うばかりに

その瞳に従うしかなかったが…

 

 

 

 

結局俺の妻になったウンス

 

ウンスは動の俺を選んだ

静かに心癒してくれる

チャン・ビンではなく

 

波を…大波も小波も起こす

いつもそのような波を

起こしてしまう

そのような俺を…

 

傷つき…疲れ…

そのようなことの繰り返しに

なるのは目に見えている

 

だが…

 

そのような俺を選んでくれたウンス

 

 

そういう事もあった方が

それを乗り越えた後の喜びは

何十倍も何百倍にもなるといって

俺を選んでくれたウンス

 

 

 

 

 

旧友であるゆえ

そしてあいつのウンスへの想い

俺と同じほどのもの

ということも分かっていたから

 

チャン・ビンには

 

 

申し訳ない

 

 

そう想っていた

心の中では

ずっと

 

 

口ではウンスに

チャン・ビンに

 

近づくなとか

話すな

 

など

あれもだめこれもだめ

そう言ってはきたが…

 

 

実は

 

申し訳ない

 

ずっとそう想ってきたのだと

これまでの恋敵とのことを

想い返すチェ・ヨン

 

 

 

再び

 

 

どうしようか…

 

 

そう月を仰ぎ見る

 

 

 

話をしてあげたら…

 

 

 

蒼白かった月が少し暖色に変わり

そう言った

 

 

話してあげなさい

 

 

そう言う

 

 

 

もともとそのつもりで出てきた

チェ・ヨン

 

 

そうだな…

 

 

そう言うと

 

さきほど二人がいた場所へと

足を向けた

 

 

 

影が少し動く

長い方の影が

 

短い方の影は

長い影よりかなり後ろにいて

 

一緒にいるというよりは

ただ側で見護っている

そういった方が正しい感じだ

 

 

長い影…

その場を離れようと

動く

 

 

 

 

待てっ

 

 

 

そう言うチェ・ヨン

 

 

 

思わず立ち止まる長い影

 

その後ろ姿に月の明かりがあたる

 

 

 

ああ…まだ震えておるのか…

それほど辛かったのか

やはり…

現実を見るのは…

 

 

俺と同じなのだな

今のお前は

この前までの俺と

 

そう想うチェ・ヨン

 

 

 

チャン・ビン…

 

 

 

そう声をかけるチェ・ヨン

 

 

 

 

お前の言葉など聞きたくない!

 

 

 

 

そのような声を背中に漂わせ

再びその場を離れようとする

チャン・ビン

 

 

それを

側で見護っていた

ミソンが

 

止めた

 

 

ありったけの力で

止めている

 

チャン・ビンを

 

 

そして

チャン・ビンの瞳を静かに

 

まっすぐな汚れのない…

まるでウンスのような瞳で

見つめると

 

お願いです

 

良い機会なのです

 

しっかり話をしてください

 

 

そのように言った

 

 

自分がこれ以上の女はいない

この先も現れぬ

 

そうずっと想い続けてきたのと

同じような瞳で

 

色味が少し違うだけ

 

それさえ除けば

ウンスではないか…

 

そう思い違いを

してしまいそうな瞳で

そのように訴えられ

 

ついその瞳に

吸い込まれそうになる

チャン・ビン

 

 

 

ミソンは

 

チャン・ビンと一瞬見つめ合うと

 

 

チャン・ビンが自分でなく

自分を通して

ウンスを見つめているのも

分かった上で

 

 

 

ほら

 

話をしてください

 

テジャンと

 

 

 

そう言いチャン・ビンを

チェ・ヨンの方に振り返らせ

背中を押す

 

 

向き合って

 

テジャンと…

 

 

そう言いながら

背中を押す

チャン・ビンの

その震えがとまらぬ背中を

 

その背中を

 

大丈夫ですから…

 

そう言いながら

少しさすり

 

震えが徐々に

小さくなってきたのを見届けると

 

 

チェ・ヨンに

 

 

お願いします

 

 

そういうような会釈を一つした

 

 

 

再び二人の後ろに下がり

かなり下がり

見護る仕草を見せる

 

 

 

 

ミソン…お前…

チャン・ビンが好きなのだな

 

 

 

 

子供の頃からミソンを知る

チェ・ヨン

 

その男勝りとも言える

強い心と武道の能力の影に

気配りのできる優しい心根があること 

十分に分かっていた

 

 

それにウンスにも似た瞳

 

その瞳

俺も子供の頃から好きだった

 

なぜなら

安心できるから

信用できるから

心を許せるから

 

その瞳は…

 

 

そう想い

 

想い伝わると良いな

 

 

チェ・ヨンは

そうミソンに

心からの優しい眼差しで

話しかけた

 

 

 

 

 

チャン・ビンの方を向き直し

 

 

訥々と話し始めたチェ・ヨン

 

 

時にチャン・ビンを見ながら

時にうつむきながら

そして時に月を仰ぎ見て

 

俺 これでよいのだろうか?

正しいのだろうか?

 

そう確認しながら…

 

 

 

 

 

 

 

諦める

諦めるしかない

大丈夫

大丈夫だから

 

そう心では想っていても

 

実際に見ると

見てしまうと

その決意など

 

吹けば飛ぶようなもの

 

何の役にもたたぬもの

 

 

俺もこれまで

何度そのようなことを経験してきたか

 

もはやその数知れず

数え切れないほど

 

 

 

分かる

分かるのだ

俺には…

 

 

お前の気持ち

俺には痛いほど…

 

 

お前だってこれまでそのような気持ち

ずっと持ってきたよな…

 

その上で自分のできることは

ウンスの心を癒すことと割り切り

静の気持ちでウンスの辛さを

溶かしてきたのだろう?

 

 

お前の想いが満たされたのは

たった一度だけ

 

俺とウンスが仮祝言を挙げる前の

あの時だけ

 

 

すまぬ…

 

すまぬと想っているのだ

俺は

 

心の底から

 

 

いやどうだろうか

 

俺は癒すこともできなかったからな

ウンスを

これまでは

 

影から見護りはしてきたが

怒らせるばかりで

癒してやることなど一度もなかった

 

それは今でもそうなのかもしれぬ

 

俺の妻となった今でも

俺はまだ今でも…

 

ウンスを困らせ迷わせ

辛い想いをさせ

心静かにしてやれたことなど

一度もない…かもしれぬ

 

 

だからウンスがもしも

心静かに過ごすのを望むのであれば

それはお前としかない

 

そう俺は想っていたのだ

 

ウンスがそれを望むのであれば

俺は身を引くしかないと

そう想っていた

 

 

 

 

ようやく口を開いたチャン・ビン

 

もう全部分かっているのだから

そのようなこと言う必要ない

 

今さらそのようなことをいって

どうするといのだ

 

お前のウンスを俺にくれるのか?

そうなのか?

 

お前の妻を

俺にくれるというのか?

 

チェ・ヨン

 

声をわずかに荒げるチャン・ビン

 

あの時俺はウンスをきっぱりと諦め

お前たちを護ると決めたのだから

もういいだろう

 

なぜそのようなことを

また今言うのだ

 

放っておいてくれ

俺を

 

 

 

 

諦めてなどいないだろう!

 

チャン・ビン‼︎

 

 

まだ諦めてなど

いないじゃないか!

 

 

酒屋の中にも聞こえそうな声で

声を荒げるチェ・ヨン

 

 

 

分かる

簡単に諦められるような

恋ではないことくらい

 

そんなにすぐに簡単に

諦められるはずなどない

 

 

お前の気持ちは俺とほぼ同じだから

その気持ち自分に置き換えてみれば

俺にだって手に取るように分かる

 

 

俺とて

もし自分がお前の立場だったらと考えると

恐ろしくてならぬ

 

そしてその立場にお前がいること

本当に心苦しく想っているのだ

 

 

 

俺がウンスを天界からここへ

連れてきてしまったために

お前にこのような想いをさせてしまった

 

本当にすまぬと…

 

本当はあのまま俺が天界にいれば

俺がウンスの元に

二人で天界にいればよかった

 

 

今となっては…俺は

そう想っているのだ

 

そうすればお前にこのような想いを

させることもなかった

 

 

ああ…だが王妃様がいらっしゃったから

そうは結局できなかっただろうが…

 

 

実はそのように…

そのように想い

あの時に戻りたい

 

そう思っている

俺も確かにいるのだ…

 

 

チェ・ヨンも徐々に肩を震わせはじめ

 

 

そして…

 

ひざをがくんと折り

そのばにひざまずいた

 

 

すまぬ …

 

チャン・ビン

 

俺のせいでこのように辛い想いをさせて

 

本当にすまぬ

 

 

俺は…本当にお前に

すまぬことをした

 

 

すまぬ…

 

 

すまぬ

 

 

すまぬ

 

 

すまぬ…チャン・ビン

 

 

これまで胸にしまい込んでいた想いを

ついにその涙とともに

吐き出したチェ・ヨン

 

 

 

ずっと…

 

ずっとチェ・ヨンは

 

チャン・ビンに

 

すまぬと

 

詫び続けていたのだ

 

心の中で

 

 

そして手を地面につき

頭を下げるチェ・ヨン

 

 

男として詫びるチェ・ヨン

 

旧友として詫びるチェ・ヨン

 

 

 

………

 

そのチェ・ヨンを

 

ただ見つめるだけのチャン・ビン

 

 

 

………謝られても

 

どうすればよいのだ

 

俺は

 

 

お前が謝ることじゃないだろう

 

お前は謝って気が済むかもしれぬが

 

俺にはなんの関係もない

 

そのようなこと

 

お前に謝られても

どうすることもできぬ

 

この辛い想いは

 

 

ただ時間が時が癒すしかない

 

そう分かっているのだ

 

俺は

 

 

それにお前が悪いわけじゃない

これは

 

お前は悪くない

 

だから謝るな

 

俺をこれ以上惨めにさせないでくれ

 

 

頭を上げろ

 

 

お前の気が済んだのなら

それでよいから

 

お願いだ…頭を上げろ

 

 

そう言うチャン・ビン

 

 

 

うなだれるチェ・ヨン

 

言ってはいけないことを

ついに言ってしまった…

 

これまで…

だから堪えて黙っていたのに

 

 

 

 

思わず本音が声に出ていた

 

 

俺…

 

もう…どうすればよいのか…

 

 

分かっているのは

 

 

ウンスは俺の妻で

俺の女で

誰にも渡せないということ

 

誰かがウンスを想うことも

絶対に許さぬ

 

そのような者絶対に許さぬ…

 

 

それだけ…

 

 

チャン・ビンはチェ・ヨンの

心の叫びを聞くと

言った

 

 

俺のウンスへの想い

俺はお前と

同じくらいのものだと想っている

 

それはお前もそう感じているよな

 

 

だからこそ

俺の辛さ分かってくれるのだよな

 

そして自分がウンスと夫婦になり

自分が俺であったら耐えられぬから

申し訳ない

 

そう心の片隅でずっと想っているのだろう

どうせ

 

口では俺に近づくなとか見るなとか

散々いってるくせに

 

その度に心を痛めているのだろう?

ズキズキと

どうせそのようなことだろう?

お前のことだから

 

 

 

分かっている

そのようなこと

 

先ほどはすまなかった

俺も我慢できず…

 

あの秘密部屋から出てきた

お前とウンス

 

どれほど愛しあったのかが

一目でわかり

 

つい想像してしまい

俺はもう我慢などできず

 

 

 

俺がそうしたかったウンス…

 

どうしても

俺の胸に抱きたかったウンス…

 

 

そのウンスがお前と

それほど激しく

愛しあったのかと想うと…

 

俺はもう…

我慢…でき…なかった…のだ…

 

 

 

 

諦めた

 

そのように思い込ませようと

ずっと努力していた俺の心が

 

その時

 

崩壊してしまったのだ

 

 

分かってくれ

お願いだ

 

 

まだ時が必要なのだ

 

 

お願いだ

チェ・ヨン

俺の方こそ

 

すまぬ

 

お前にこのような想いをさせて

 

本当にすまぬ

 

 

 

 

 

だから今回はお前がウンスに

俺のこのような表情

見せぬようにしてくれたから

 

俺は助かった…

本当に

救われた

 

 

このような表情ウンスが見ていたら

この先一緒に治療などできぬからな

 

 

お前とウンスが愛しあった後の

表情でなければ

 

いつものウンスであれば…

 

なんとか我慢できる

諦められる

 

そう想い始めていたのだ

 

いやまだそう想おうとしている

状況ではあるが…

 

 

 

だからしばし待ってくれぬか

 

チェ・ヨン

 

できれば

 

お前とウンスが愛しあった後に

会いたくない

お前たちには

 

 

辛すぎる

俺には

 

 

想像してしまうのだ

ウンスの表情を

どうしても

 

俺は…

 

すまぬ

お前の妻なのに…

 

すまぬ

 

 

うなだれるしかないチェ・ヨン

 

 

想像…して…欲しく…ない

 

想像…しないで…くれ…

 

想像など…

 

してはならぬっ

 

 

そう正直な気持ちを

吐露するしかないチェ・ヨン

 

 

想像すらもだめなのだ

すまぬが…

 

無理だと分かっていても

それを

よいとは言えぬ

 

 

どうしても

俺は

 

許せぬのだ…

 

 

そう拳を握りしめ

体をぶるぶると震わせる

チェ・ヨン

 

雷光の光がわずかに

びりびりとチェ・ヨンの躰を包む

 

 

 

分かっている そのようなこと

してはいけぬと

 

 

だがな

頭では分かっていても

俺にもどうにもできぬのだ

 

 

どうしようもできぬ…

 

 

いっそのこと俺…

どこかに行ってしまおうか

 

この想い冷めるまで…

 

 

 

 

 

結局堂々巡りの二人の会話

 

互いの気持ちも

自分がどうしなければならないのかも

よくよくわかっている二人

 

だがウンスへの想い

制御できるような生半可なものでは

なかった

 

二人とも

 

 

 

 

ついにミソン…

 

 

チャン・ビンの元へと走り

思わず背中を抱きしめ

 

私が忘れさせるから

 

私があなたを全身全霊で愛すから

 

最初は医仙様の代わりとして

見てくれていもいい

 

それでもいいから

私を見て

 

医仙様を忘れて

少しずつでいいから…

 

お願い

 

 

そう言いチャン・ビンの背中を

抱きしめるミソン

 

 

抱きしめられて

思わず

 

びくんっ

 

とするチャン・ビン

 

 

瞳は同じようだと想っていたが

ミソンの躰は違った

 

ウンスとは…

 

 

ウンスの躰…俺は何度も抱きしめ

その躰の感触今もはっきり覚えている

 

チェ・ヨンには悪いが

 

ウンスの好きな茶も

ウンスの好きな香も

ウンスの好きな書も

ウンスの好きなもの…

 

俺はチェ・ヨンよりよっぽど一杯

知っている

 

お前よりも

俺の方が…

 

そう思いつつも

 

 

それをついに声に出し

チェ・ヨンに言いつつも

 

 

ミソンの躰の温かさが

ウンスのそれとは全く違うことに

驚いく自分もいた

 

 

ウンスを抱きしめてはいたが

何か心ここにあらずというか

 

ウンスの心を溶かしているようで

確かに溶かしていたかもしれぬが

 

それは表面的なもので

その心の奥底を溶かしていたのでは

ないのかもしれぬ

 

 

そう想い始めていた

 

 

 

ミソンの躰からは

ミソンの想いが

ひしひしと俺に伝わって来る

 

その強い気持ちが俺に伝わり

その躰の温かさが

俺の心をつかもうとしている

必死に

必死に俺の心を

 

チェ・ヨンはそのような二人を見て

 

もう一度月を仰いだ

 

 

 

俺…これから…

 

ウンスと愛しあったあとは

外に出るのは控えよう

 

二人で出歩くのは控えよう

 

チャン・ビンの想いが静まるまで

ウンスへの想いが静まるまで

 

 

しばし…そうしよう

 

そしてウンスの

あの表情と躰からあふれる

あの潤い

 

誰にも見せぬようにしよう

やはり…

 

見せてはならぬ

想像させてもならぬ

触らせてもならぬ

 

 

チャン・ビンにだけは

想像させてはならぬ

絶対に

 

 

誰がなんというと

ウンスは俺だけの妻

俺のもの

 

想像でも絶対に許さぬ

想像するな

 

想像したら殺すぞ

 

それくらいの気迫だった

チェ・ヨンの表情は

 

 

もう分かったから…

 

 

満月の月が

 

チェ・ヨンに言う

 

 

しばらく待ってあげなさい

 

もう少しよ

もうしばらく我慢してあげなさい

 

自分でも分かっているんでしょ

そんなに簡単に

諦められる愛じゃないってこと

 

 

ミソンがチャン・ビンに

向かっていってるじゃない

 

今は身代わりの愛でもいい

というほどの愛を

全身で爆発させているじゃない

 

 

だからしばらく待ってあげなさい

 

そしてあなたはウンスを護りなさい

もっともっと…

 

ウンスとあなたの愛を護るために

 

どうすればいいか…

分かるわよね

 

 

そう言っていた

 

 

まだチャン・ビンの背中を

抱きしめているミソン

 

抱きしめられたままになっている

チャン・ビン

 

しばらくして

振り返りミソンの躰を自分から

離すと

 

 

その手が…

 

ミソンの頭を撫でた

 

 

 

良い…と言うの…か…

そなたは…

 

 

この…よう…な…俺で…も…

 

まだ…諦めきれ…てない…

俺…で…も…

 

そなた…癒して…くれる…

 

俺を…慰め…て…

くれ…る…とい…うのか…

 

 

 

ええ

私は構わない

 

今はまだ医仙様の代わりでも

いい

 

あなたの側にいて

あなたの心を少しでも

静められるのであれば

 

私なんどでも

あなたを抱きしめてあげる…

 

だから…

 

側にいても…

良い…でしょう…か…

 

 

俺は…まだ…ウン…医仙を

忘れきれぬ

 

忘れようとしているが

どうにもならぬところもある

 

 

それでも良いというのなら

 

俺の側にいて

いられる時は側にいて

俺を助けて欲しい…

 

 

お前のその瞳で

その心で

 

 

何もせぬから

ただ側にいてくれるだけで

それで…よいから…

 

 

俺を…

 

すまぬ…

 

 

その二人の様子を見て

チェ・ヨンは…

 

月に言った

 

 

俺には

この二人の先など分からぬが…

 

幸せになってもらえたら

嬉しいとは想うが…

 

皆でいつか幸せに

そして今のこの苦しみを

笑い合えるようになったら

よいと想うが…

 

 

それが可能になるのかどうか…

 

 

 

だが俺のウンスは誰にも渡さぬし

想像もさせぬ

 

だからウンスと愛しあった後…

 

これまで以上に気をつけ

外に出さぬようにしよう

ウンスを…

 

 

俺は決めたぞ

絶対に出さぬ

ウンスを

 

愛しあった後には

 

絶対に…

 

 

そう想い

再びチャン・ビンとミソンに

視線をやると

 

 

何かウンスを抱いている時とは

違う雰囲気を醸し出している

チャン・ビンを見て

 

少しの微笑みを顔に浮かべると

 

 

 

月に…

 

 

俺…今日は…飲むべきか?

飲んでもよいか?

たまには俺も…

 

今日くらいは…

 

 

そう囁くと

 

再び酒屋の方を向き

二人に背中越しに声をかけた

 

 

 

お前たち 後で来いよ

 

手に入らぬ酒全部飲まれる前にな

早くせぬとなくなるぞ

 

それからチャン・ビン

 

お前絶対にこれから

 

ウンス

 

と言うな

 

医仙だぞ

呼ぶ時は…

 

そう塩を塗るかのような釘を

あえて冷たく刺すと

 

 

酒屋の扉を開け

中へと入って行った

 

 

王と…

 

そしてウンスと…

 

 

愛して止まぬウンスを

愛して愛して愛し抜くウンスと

 

 

今宵 思う存分酒を飲むぞ

 

 

と心に決めて…

 

 

 

俺の妻を…俺の女…ウンスを

想像することなど許さぬ

 

 

 

 

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6 Comments

yukiukiyon  

6. Re:ヤバィ

>みぃたさん

コメありがとう♡
そんなことになっていたのね
まずはお体を大切に!
家族全員は大変だ(>_<)
早く良くなることを祈ってます

そしてチャン先生
ヨンと話しを、させてもやはり
今は解決するわけもなく結果堂々巡りでした
時が解決するわけないと
思いながらも
じっくり徐々にいくしかない
ミソンの想いも借りながら

そう想ってます
チャン先生。がんばれ、

2016/03/26 (Sat) 07:06 | EDIT | REPLY |   

みぃた  

5. ヤバィ

こんばんゎ(>_<)
パパから始まった風邪がボンにうつり鼻が詰まりまくって息できないらしく寝ない&泣くという日が2日続いたのちバッチリ私にうつりダウン(꒦ິ⌑꒦ີ)
さっき起きてガリガリくん食べながら久しぶり?にブログ見たら進みまくってましたw(゚o゚)wワーオ

てゆうか私やっぱチャン先生系ダメだぁぁ(T ^ T)
切なくてもぉ…結構泣いちゃった
ミソンもホントかなりイイ(;ω;)
ヨンの気持ちもわかるけどー
ごめんヨン!チャン先生慰めたーい(>人<;)
いや…その前に風邪薬を調合してチャン先生ー|( ̄3 ̄)|

深夜に変なテンションのコメお許しを…

2016/03/26 (Sat) 03:00 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

4. Re:2度読み中

>91714hahaさん

コメありがとうございます♡
チャン先生ぜひ応援お願いします
チャン先生は絶対に幸せにならないといけません
ああ…他の人もみんなですが…

2016/03/24 (Thu) 15:48 | EDIT | REPLY |   

91714haha  

3. 2度読み中

ヨンとチャン先生の正面切っての対決
結果は決まってるのだけどね・・・
ヨンはこのままウンスとの愛を貫く!!これしかない

チャン先生、今は時間が過ぎるのを待つしかないのかな・・・甘く切ない思い出になるまで・・・時間がかかるけどね・・・かなり切ない(。>0<。)
代わりなどではなくあなたにとってただ一人の大切な人を見つけて下さい
チャン先生応援してま~す


2016/03/24 (Thu) 15:09 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

2. Re:想像もだめ・・厳しい~

>marumomoさん

コメありがとうございます♡

結局ヨンとチャン・ビン
話しても話しても話しても
堂々巡りでした…

普通の時はなんとか大丈夫な
チャン・ビンも

まだまだこの時期に
愛を培った直後のヨンとウンスを見るのは
辛すぎる
想像しちゃう
どうしたって…
抱きたかったのです
本当にウンスを チャン・ビンは

ヨンはその気持ち痛いほどわかるけど
すまないと思うけれど
でもそんな想像するなんて許せない
どうしても

チャン・ビンだって早く忘れたいけど
自分の心が無理って言ってどうしようもない

もう~むり
時間が経とうがこれは無理では?

というところにミソン登場

どうなるかはわかりませんが
新たにミソンが
これまで人を癒し続けてきた
チャン・ビンの心を
少しは癒してくれるはず

それが今はたとえ辛い恋であったとしても

そんな女なんです
ミソン

なんか物語が散漫な内容になりすみません

2016/03/24 (Thu) 11:06 | EDIT | REPLY |   

marumomo  

1. 想像もだめ・・厳しい~

こんにちは~(^^)

チャン先生との話しは、避けて通れない道なので
・・・

ヨンもチャンビンも自分の心の中の思いを
しっかりと打ち明けて良かったです(^o^)

きっとこういう事がないと、2人ともいつまでも
すっきりしないですよね

想像もダメと言われたチャンビンがすごく可哀想でしたが、ミソンという救世主が現れて良かった~~

恋の予感もしてるので、こちらも興味津津です♡

思う存分お酒飲んでください(笑)

ウンスも待ってますからね~(^o^)

2016/03/24 (Thu) 11:00 | EDIT | REPLY |   

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