No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

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新たなる戦い 29 ーヨンとウンスの初でえと ヨンの背中にウンスー


理解していただけただろうか…

 

チェ・ヨンはずっと前から
このスリバン街を手始めに

安心して民が暮らせる高麗の
街造りをしようと計画していた

 

いわばスリバン街はそのモデル街だ

 

前にも話したが

すべての地域をいっぺんに
安全にすることはできない

だが

限定された地域であれば
それは不可能なことではない

 

 

だからスリバンという
これ以上ない強い味方で
さまざまな店や宿が構成される
このスリバン街

 

ここから

それに着手しようとしたのだ

 

民のため 王のため 高麗のため

 

もともとはそのような計画であった

 

 

 

だが天界に行きウンスを高麗へと
連れてきてからは

 

チェ・ヨンの中では
この計画はウンスのためのもの
という意味合いも強くなった

 

やがて…その度合いは増した

 

そして…どうしても実現せねば
ならぬものになった

 

 

チェ・ヨンの頭の中には
かなり前からあった構想だったが
なかなか遅々として
進んでいなかったこの計画

 

 

スリバンの協力が得られにくかったから
というのもある

 

敵がいなくなるということは
商売をするうえでは
人やものも減ることを意味している

 

名よりも実

 

そのような組織だった…スリバンは

 

 

 

だがウンスを高麗に連れてきた
チェ・ヨンは

 

どうしてもこの計画を推進し

200%完璧なものにせねば

それも早急にせねば

 

そのように決めた

 

そういう時のチェ・ヨンの力
それは生半可なものではない

 

その馬力と瞬発力たるや
目を見張るというか

 

ほかに例がないほどの実行力
有無を言わせぬ決断力

 

スリバンももはや無理だと観念し
全面的にチェ・ヨンに従った結果
このような究極に安全な街が完成した

 

それを維持することは
創り上げるよりもっと大変だったが

いや今も相変わらず大変だが

 

チェ・ヨンとスリバンと迂達赤

 

この高麗最強メンバーは
高麗から遠く元までその名を
とどろかせており

 

ここまでできあがったもの
下手に手を出せば逆にこちらが
深手を負う

 

そのような認識もすでに広がっており
すでに手を出しづらい街になっていた


そのような街にウンスを
今こうして連れてこれたことを
心から喜んでいるチェ・ヨン

 

昔は背負うことができなかったウンス

 

その辛さたるや…

 

 

できませぬ
武士ですから…

 

 

そう瞳を下に落とし
そう呟くしかなかったチェ・ヨン

 

だが…今は心置きなくこのように
ウンスを自分の背中に

背負うことができる

 

 

俺の女…俺の妻…俺の…ウンス

 

 

背負うことができるのだ

 

 

鬼剣は持っている
だが抜くことはない
多分というか今晩は絶対にない

そうできるように心血を注いで
この街を創り上げてきた

 

 

すごいスピードで
すごいパワーを使って

 

 

心よりそうしておいて良かったと
思うチェ・ヨン

 

 

 

背中から伝わるウンスの躰の温かさ

 

そして…

 

軟らかい頬
艶やかな唇
胸の膨らみ
潤いある繁み…

 

それらを感じ…感じすぎて

 

チェ・ヨンはもう頬が真っ赤
頭に血が上り血管がぱんぱんに
膨らんでいるのも分かるほど

 

だが

今それが嬉しくてならぬチェ・ヨン

 

先ほどまでの心を圧迫し
暗く影を落としていた重りは
今やどこにもなく

 

今やそれを感じられる自分自身に
浮き足立っている

 

 


ウンス?

 

起きているだろうな?

 

そう言いながら少し背中を
揺さぶるチェ・ヨン

 

起きろよ!ウンス

 

と言うように…

 

 

う…ん

 

起きてる…わよ

 

チェ・ヨン

 

 

激しく愛し合った後って
こんなにも眠くなるものなのね

 

それもこんなにいい気分で

ふわふわと宙に浮いているみたいな

 

あの空の白いふわふわの雲に
浮いているみたいに

 

綿菓子のような雲の上に
いるみたいに

 

そうウンスは想っていた

 

 

蒼白く優しい光を放ち続けている
あの月も

 

チェ・ヨンとウンスを
一緒に追いかけてきている

 

 

ほらほら そこ…

 

気をつけて…

道が窪んでいますよ

 

 

ほらそこも気をつけて

 

水が溜まってますよ
滑らぬように

 

 

まるでヘッドライトで
行く先の道が
照らされているように

 

そう月明かりの強弱で
教えてくれている

 

 


チェ・ヨンは想った

 

確かどいつ…石畳の道が多かった

 

雨が降ったな
だがその後も全く履き物が
濡れることもなく

 

ぼこぼこしたその形で
滑ることもなく

 

簡単に歩くことができた

 

そうだ

 

確かあの時…

 

この街も石畳にしよう

 

そう想っていたな…俺は

そう言えば…

 

 

そうすれば街の者も
雨が降ってたとしても

 

安心して歩けるし
汚くもならずにすむ

 

それになにより
街並みがきれいになる

 

このどろどろの道よりも

 

 

そう再び思い返し

 

王にそれを話してみよう
そう想っていた

 

 

 


ウンス…

あのな…俺…

 

 

なに…? ヨン

 

 

いや…やはり… よい

また今度話す

 

 

 

何よ…そこまで言っておいて…

気になる…

 


ん…俺…見たのだ

 

 

何を?

 

 


まあ…よい

 

 


やはりもっと時間がたっぷりと
ある時に話すゆえ…

 

 


それよりウンス?

 

嬉しいか? 俺の背中

 

 

前に

 

おぶってね

 

って言っていたよな

 

 

 

そう…ね…

 

 


すまぬ…あの時は
そのような事ができず

 

 

俺…本当は…すごく…

 

 

その先の言葉を

断ち切るように言うウンス

 

 

 

分かってる…ヨン


私分かってるから…

 

 

 

そういう風に言うあなたが

私好きだったの

 

 

ちょっとは

 

 

おぶって欲しいな…

と想ってはいたけど

 

 

 

武士だからできぬ

 

 

 

そう言うあなたが
私好きなのよ

 

 

ずっと…今も…

そういうところ本当に好き

 

 

 

ヨン…

 

 

そう言って顔をヨンの背中に
こすりつけるウンス

 

次第に…チェ・ヨンの背中に
口づけを始め

 

ヨンの衣の上から

 

その潤っている唇を

 

上から下へ
右から左へと

 

チェ・ヨンの背中に
振らせ続けるウンス

 

 

 

 

ウン…ス…

 

 

ウ…ンス

 

 

 

ヨンは急ぎ酒屋に行かねば

 

そして早く王と一献を交わし
早くウンスと二人きりに…

 

そう想いウンスを背中に背負い


小走りに前を…
ひたすら前だけを見て

ウンスを見ぬようにして
歩いてきたが

 

 

まさか…ウンス…

 

そのように

俺に…する…のか…

 

 

ウン…ス

 

 

だがそのウンスの口づけに
耐えながら
そしてこれ以上ない幸せを感じながら

そのまま足早に歩くチェ・ヨン

 

 


ウンス…俺はそなたを

 

 

愛しておる

 

 

愛しておるぞ

 

 


そう力強くも甘い声で言いながら

 

とろんとした目で
だがひたすら歩くチェ・ヨン

 

 

 

頬をこすりつけながら

 

ただ黙って

唇を落とし続けるウンス

 

 

 

 

酒屋の近くまで来た時

 

まるでそれを知っているかのように

 

ウンスが言った

 

 

 

ヨン! もう降ろして
私を

 

 

 

なにやらすごく元気な声だ

 

 

どうしたのだ?ウンス…

 

 

少し驚くチェ・ヨン

 

先ほどまであんなに
ぐったりしていたのに…

 

 

 

私もう大丈夫
こうしてヨンの背中で

 

大好きなヨンの匂いに包まれて
そのヨンの匂いに口づけを
たっぷりできて

 

もう…満足…本当に…

 

 

実はね…私

 

ずっと前からヨンの匂い…
すごく好きだったの

 

そうね実は…
ソウルから背負われて
連れてこれらた時からかもしれない

 

あの時は血の臭いも混じってて…


ほら私…医者だから血の臭いには
すごく敏感なの

 

だから最初は

 

わっ この臭い…って

 

思ったんだけど

 

 

そのまま背負われているうちに

 

何か安心できる匂いが

 

素敵な匂いが
ほかで嗅いだことのないような
初めての匂いが

ヨンからしてきて

 

 

この匂いもっと感じていたい

 

 

実はそう想っていた…

 

 

私職業柄というか
匂いにはすごく敏感なの


鼻がきくっていうのかな

 

 

だからヨンが私の部屋にいたことなんて
全部分かっていたのよ

 

私が部屋にいない時

私の部屋に入って

不審なものがないか調べてたでしょう?

 

いつも…

 

分かっていた

 

 

その匂い 本当にかすかな匂いだけど

 

 

ああヨンがいたんだ
さっきまでここにって

 

 

想ってた

 

 

なんなら服の一つでも脱いで
置いて言ってくれればいいのに

 

そう想っていたほどなのよ

 

 


そう言うウンス

 

 

その匂いもう十分感じられたから
私もうエネルギー満タンよ!

 

 

…その言葉はさすがに勉強熱心な
チェ・ヨンにも
まだ分からなかった

 

車は運転していなかったから…

 

 

だがそのウンスの様子でよくわかった

なぜなら…

 

 

暴れてる…
俺の背中で


今度は

降ろせ 降ろせと

 

まるで子供がギャンギャン言って
そこに欲しいものがあるから
降ろせ

 

そう言っているように

 

 

それはそうだ

酒屋のあんどんがもうそこに
灯りを点して呼んでいる

俺たちを…

 

 

 

ウンス…見たな
お前

 

 

酒屋のあんどん
見たな?

 

 

それで降りたいんだな?
ウンス

 

 

そうだろう?

 

そう意地悪くいいながら

 

 

背中を左右に大きく揺すり始めた
チェ・ヨン

 

 

両腕でウンスをぎゅっと握っているから
落とすようなことは絶対にないが

 

 

背負われている方としては
今にも落ちそうなくらい
地面とも近くなり

 

 

ヨン…ひどい! やめてよ

 

早く降ろして!!

 

 

そう言うウンス

 

 

暴れてる…髪を振り乱して

 

 

とかしがいのある…

あの♡柘植櫛がすごく役立ちそうな

髪にして

 


ほらっつ

 

 

急にチェ・ヨンが腕を少し離し

ウンスを驚かせた

 

だがすぐに

ようやく降りることができると…

 

 

チェ・ヨンは落とさないくらいに

腕を離しただけだったから

 

 

…ほっとしながら
するすると
その広く逞しい背中を降りるウンス

 

 

 

そして…

 

 

ヨン…

 

 

背中越しにもう一度
ウンスはチェ・ヨンに身を重ね

言った

 

 


愛してます

 

 

チェ・ヨン

 

 

私…ヨンを…愛してます

 

 

心の底から

 

 

愛してます

 

 


振り返らないで聞いて
そういうように

 

チェ・ヨンの背中に
身を合せ

 

声を震わせながらも
すごく嬉しい響き含む声で

 

そう言った

 

 


チェ・ヨンはそのまま

後ろを振り返らず

 

立ち尽くす

 

 

 

二人はそのまま何も言わず

 

そのままの姿で

 

また…

 

しばらく立ち尽くしていた

 

 

 

 

蒼白い月の明かりはどうしたか…

 

もちろん先ほどと同じように

 

その二人を
これまでよりも強く
だが優しい光で

包み込み…

 

そしてまた閉じ込めた

 

二人だけの空間に…

 

 

 

 

 

 


酒屋の影から瞳が四つ

 

高さの違う瞳が…四つ

 

暗闇の中で涙を流す瞳が…四つ

 

 

それがはっきりと見える

 

 

 

チェ・ヨンの目に

 

 

ウンスを自分の背中に抱く

 

 

チェ・ヨンの目に…

 

 

 

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その瞳…

 

ウンス…そのままで…

そのまま俺の背中にいろ…よいな…

 

 

 

 

 

Today’s music is 
Love Story

 

 

 

 

 

 

By Taylor Swift 1989

 

 

 

 

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6 Comments

yukiukiyon  

6. Re:無題

>marumomoさん

コメありがとうございます~
ヨンが言ってますよ

俺はずっと…ずっと
ウンスを背負いたかった
だがこれまで
背負うことなどできず

ようやくスリバン街
このようにでき
そうしてウンスを背負い
嬉しいぞ

しかしあの口づけは
俺はぞくぞくして
もう…顔から火が噴き出していた
ウンスああみえて
すごいゆえ・・・
ほんとにすごいのだ
ウンス…

酒屋は楽しみにしていてくれ…
その前にチャン・ビンと少し話すゆえ

ではまたのちほど…

ヨン


2016/03/23 (Wed) 22:10 | EDIT | REPLY |   

marumomo  

5. 無題

こんにちは~~(^^)

さすがはヨンですね~

しっかりとスリバンを安全な街にかえてしまいましたね(^o^)

ウンスを背負って歩くのがまた幸せそうです♡♡


でもウンスが背中に口づけしたら、ヨンちょっとかわいそうですよー(笑)

これからお酒飲まなければならないしー(^з^)-☆
酒屋の瞳が気になりますね(°_°)

さてどうなるかな??楽しみ(^o^)

2016/03/23 (Wed) 13:06 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

4. Re:こんばんは

>91714hahaさん

コメありがとうございます♡
ようやくウンス
酒飲む気合い入ってきましたよ♡
ヨンも呑んだくれたら...?
ヨンが呑みまくって絡むところみたい♡
ようやくここまでやってきた~~
やった~

がしかし
その前に
四つの瞳をなんとかせねば(・・;)

2016/03/23 (Wed) 09:26 | EDIT | REPLY |   

91714haha  

3. こんばんは

ヨンにおんぶされていいなぁ
ラブラブの二人を見る瞳が四つ
見られてる\(゜□゜)/

お酒も待ってるって事は夜は長いよね~
ウンスが1杯で済むはずないし・・・
のど渇いてるものね(///∇//)

2016/03/23 (Wed) 03:55 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

2. Re:無題

>なかてんさん

コメありがとうございます♡

ヨンの瞳にはウンスだけ
ウンスしかない…今は…

あの秘密の隠れ家
あそこと
あの浴槽
これからも超重要ですよ♡
多分♡

ちなみにウンスが降りたかったのは
(私の解釈ではですよ…)

酒屋のあんどんみて
酒が
<まじ>で飲みたくなったからです~♡

このままだとヨン…
自分で背負ったまま多分店に入って
いってしまうだろうから

どうだ 俺すごいだろう?
っていう顔をしながら…

ヨンに背負われたまま
店にも入りたくなかった
というのもありますね♡

2016/03/23 (Wed) 00:43 | EDIT | REPLY |   

なかてん  

1. 無題

ウンス降りたかったのは、また皆んなに見られていたからなのですね。もうヨンはウンスしか目に入ってませんね

2016/03/22 (Tue) 23:40 | EDIT | REPLY |   

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