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No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

イ・ミンホ Movie・FF・Photo

新たなる戦い 10 ーマンボ兄妹に見せるヨンとウンスの愛ー

 

ようやくいろんな店が立ち並ぶ

場所に入り

 

クッパの店までたどり着いた

チェ・ヨンとウンス

 

 

ウンスを自分の胸に包み隠したまま

身軽にチュホンから

ひらりと降りる

 

チェ・ヨン

 

 

 

そのまま

ウンスをまるで自分の中に

しまい込んでいるかのように

 

大事そうに抱きかかえたまま

クッパの店入っていた

 

 

そこにあのマンボ兄妹が

いることなど

 

そんなことお構いなしに…

 

 

まるで

 

どうだ

 

 

自分の妻だ

すごいだろう?

 

見てみろっ

この可愛い妻を

 

 

と言っているかのような

自慢したくてたまらぬ

そんな顔つきで…

 

 

 

 

がらっ

 

 

 

 

扉を開ける

 

 

 

すると

あの年配の男女

 

独特な雰囲気を漂わよわせ

一瞬見れば

すぐに顔を覚えてしまう…

 

そんな風貌の

マンボ兄妹が椅子に座り

 

最初からこちらを見ていた

 

まるで

チェ・ヨンとウンスが

来るのを待っていたかのように

 

 

そして

二人を

値踏みするかのような目で

 

 

 

 

 

ウンスがマンボ兄妹に会ったのは

この時が初めて

 

 

なんだかおいしいクッパの店…

と言う割には

 

どことなく薄暗くて

客も一人もいないし…

 

 

好奇心旺盛なウンスではあったが

どことなく怖い気もして…

 

ヨンが連れてくるのだから

大丈夫なのだろうとは思うけれど

 

 

 

 

ヨンが床にちょこんと

ウンスを下ろすと

 

なんとなく

ヨンの広い背中の後ろに隠れ

顔だけちらちらと出しながら

 

マンボ兄妹を見てみる

 

 

そんな風に

 

俺を頼っている

俺を信頼しきっている

ウンスが

 

 

チェ・ヨンはまた嬉しくて

可愛くてたまらなくて

 

 

 

大丈夫だから…

 

 

 

そういう風に

 

後ろに回ったウンスの手を

自分の手を後ろに回し

 

マンボ兄妹にはわからぬように

ぎゅっと握りしめてやる

チェ・ヨン

 

 

そんな風にされたウンスは

 

はっと顔を上げ

ヨンの横顔をみる

 

すると目が

 

安心しろ

大丈夫だから

 

 

そう言っている

 

 

ヨン…

 

本当によく私の気持ちがわかる人…

 

でも…

女人の扱いを知らないって

叔母上も言っていたのに

 

この人

本当に細かいところまで

よく分かるじゃない

 

こんなふうに

ヨンが他の女性にしたら

 

やきもち焼く心で

 

私…

今に…

 

鬼の形相になっちゃう

 

 

後でヨンには釘を打っておかないと

 

ほかの女性には

こんなこと絶対にしちゃだめだって

 

 

 

そう思いながら

 

 

 

そこにいる男女には分からぬように

 

ぎゅっと自分の手を

握りしめてくれたことが

嬉しくて

 

ヨンの厚くて温かい手のぬくもりが

心地よくて

 

 

じっとその握ってくれる手を

見つめ

うっとりとしていた

 

 

 

 

 

 

そこへ

 

 

ヨン

久しぶりじゃないか

 

随分と顔を出さず

冷たいもんだな

まったく

 

一体何をしていたんだ

 

 

そう男の方が最初に口を開いた

 

 

 

はっ

 

 

 

何をいってるんだ

 

という顔をして

息を吐くチェ・ヨン

 

 

 

そんなこと聞かなくても

全部知ってるくせに

 

一部始終をスリバンに

探らせているくせに

 

 

どうせ

典医寺を出た時

俺に弓矢を放ったのは

スリバン…

 

シウルだろ

 

 

どうせ

 

俺を早く兵舎に行かせるために

仕掛けたんだろう?

 

 

そうチェ・ヨンは思い

 

 

 

俺は全部知ってるぞ

そういう視線を

マンボ兄妹に送ると

 

 

 

 

 

クッパを二つ

 

 

いや…

 

 

ウンス

どうする?

 

何杯食べるのだ?

そなた

 

 

ここのクッパは…

 

クッパだけはうまいからな

少しは多めに食べても

よいぞ

 

 

だが…

 

 

あまり食べ過ぎると

あれだからな…

 

 

んっんん…

その…

 

 

 

夜もあることだし…

今は腹八分目にしておけ

 

 

どうする?

 

一杯か二杯か…

 

 

 

すっかり亭主関白のような

それでいて

その表情は

 

マンボ兄妹も今までに

見たことがないような

すごく青年らしい顔で

輝き…

 

あのヨンが…

 

最近

あのヨンが笑っている

 

そのような情報は聞いていたが

 

本当に

あのヨンが…

 

目の前で微笑んでいる

 

 

 

さすがのマンボ兄妹も

ヨンの笑顔を見て

 

 

何年振りかというような

この笑うとえくぼのできる

可愛らしくも見える

ヨンをみて

 

 

思わず顔を見合わせ

一瞬にやけてしまったが

 

 

またヨンとウンスの方を見ると

 

 

どうするんだい

何杯作ればいいんだい?

 

 

高いよ

うちのクッパは

 

 

そう

マンボ妹がつっけんどんに言う

 

 

 

その言い方に

少し

おっかなびっくりのウンス

 

だがそこはしっかり者

 

食事となれば

なおさらだ

 

 

思えば今日…

 

ヨンが出陣する日で

別れの日だったはずの今日…

 

ウンスはなんだか胸が一杯で

朝からろくに食べてなかった

 

 

もうお腹が

 

 

キュルキュル…

 

 

いやそんな可愛い音ではなく

 

 

ぐーぐー

 

 

鳴っている

 

 

 

ヨンはその音を耳にしながら

 

思わず

握った右手を

口に当て

 

 

ふっ

 

 

と笑声がでてしまいそうな

その声を抑える

 

 

ウンスは

 

そんな

 

ぐーぐー鳴っている

お腹に手を当てながら

 

 

もうなんで

こんな時になるの

 

と思いつつも

 

 

目の前にあった器の棚を見て

 

 

ん…なんか一杯が小さそうだし

 

今なら三杯…いや四杯は

軽くいけそうなんだけど

 

そう目で計算して

 

四…ヨン…

 

一瞬…そのヨンという言葉に

こんなところですら

うっとりしながら

 

 

背伸びをして

そしてヨンの肘を少し引っ張り

 

こっちに耳を貸して

そういう仕草をして

 

 

 

あの…

私すごくお腹がすいていて

ヨン杯食べたいんだけど

 

恥ずかしいから

ヨンがヨン杯食べたいって言ってくれる?

 

そう小声で囁く

 

 

自分の耳元でこしょこしょと

囁くウンスの息が

耳にかかり…

 

ヨンはそれだけで

すぐにでもまた

ウンスを抱きしめたくなったが

 

そこはぐっとこらえ

 

 

そしてこのような

内緒話

 

チャン・ビンと二人で

話をさせる前に

耳打ちした時以来だな…

 

 

よいな

こういう…

 

 

俺が片方の肩を

ウンスに傾けて

 

ウンスが俺に耳打ちしてくれる

二人だけの内緒話というのも

 

そううっとりしていて

 

ヨン杯という言葉が

耳に入っているのかどうかの

チェ・ヨン

 

 

もうその様子

 

なんなのか?

 

 

 

 

クッパを食べるまでに

一体何行費やせばいいのか

 

このようなことをしていたら

後方支援部隊にたどり着くまでに

一ヶ月はかかるのではないか…

 

 

 

 

そのような二人を見て

マンボ兄妹は

 

想像以上の

いや

想像を絶する

 

二人の仲睦まじく

互いがいないと

もはや成り立たないような

仲になっている

二人を見て

 

心の中だけで

 

そう…心の中だけで

表情には絶対に出してはいないが

 

 

俺たちのヨンがここまで

惚れた女人…

 

この二人…

命に代えても

護ってやろう

 

 

そう思うのだった

 

 

またまた

心強い味方を

 

いや

もともとヨンの味方だが

 

二人の仲を分かった上での

心強い味方ができた

 

チェ・ヨンとウンス

 

 

 

 

 

ああああ

もうめんどくさい

 

もう鍋一杯にクッパ作るから

そこに座って

 

ほら

 

ちょっと待ってな

 

二人でたらふく食べればいい

 

 

そう

マンボ妹は言うと

奥へと入っていた

 

 

なんとなく決まり悪そうに

 

 

だが

ここは 

正々堂々としていなくてはと

 

威厳を保ちながら

精一杯顔をやけないようにして

 

まずウンスをいすに座らせ

 

そしてその横に自分も座る

チェ・ヨン

 

 

 

そしてマンボ兄を正面に見据えると

 

一言

 

 

 

俺の妻

 

ユ・ウンス

柳 運水だ

 

よろしく頼む

 

 

そう言った

 

 

ウンスもそれにかぶせるように

 

ユ・ウンスです

 

夫がいつもお世話になっているようで

ありがとうございます

 

これからも

夫婦共々よろしくお願いします

 

そう頭をちょこんと下げて言う

 

 

ソウルで美容整形外科医として

ばりばりに働いていた時のような

あいさつが

 

つい口に出て

 

 

また

自分でもチェ・ヨンのことを

早く

自分の夫と

 

第三者に言ってみたくて

 

この人なら

ヨンとすごく親しそうだし

言ってもいいかな…

 

そう思い

 

 

ついソウルで一応常識人として

生活していた時のような

 

社交辞令のようなセリフが思わず

口をついて出た

その気持ちは本心だったが…

 

 

 

 

 

夫…

 

 

よろしくお願いします…

 

 

 

 

な…なんだ?

ウンス

 

驚くチェ・ヨンとマンボ兄

 

 

 

女性が前にしゃしゃり出て

夫をよろしくなどと

いう習慣などまだない

昔昔の高麗時代

 

その驚きといったら半端なかったが

 

それよりもヨンは

 

ウンスの

 

 

私の夫…

 

 

その言葉が嬉しくその言葉に酔いしれて

そう言ったウンスにまた溺れて

 

 

 

思わず

ウンスを抱き寄せ

 

キスをしてしまった

 

 

 

あろうことか

マンボ兄の前で

 

 

 

はっと気づき赤面するチェ・ヨン

 

 

 

おっ…おいっ…

 

お前…

 

一体

 

この天女のような美しく可愛らしい

女性に

 

一体なんてことするんだっ

 

 

思わずヨンの胸ぐらを使む

マンボ兄

 

 

そう

 

マンボ兄は

自分の目の前に座るウンスを一目見て

 

もうイチコロというか

ノックダウンというか

 

倒れそうになっていた

 

 

 

なんなんだ

 

この見たことのないような美しさは…

 

それに…

 

百選練磨の手練れの

マンボ兄

 

一目見れば

 

どれだけウンスが賢い…

いや知性を持ち合わせ

 

淀みのないまっすぐな

そのヨンと同じ瞳に

 

嘘がないことも見抜いてた

 

 

そのうえこのように色白で

このように目鼻立ちはっきりと

 

見たことのないような

美しさであるようなお方…

 

 

そう

マンボ兄の中では

 

すでに

 

お方

 

になっていた

ウンス

 

 

 

そのようなお方に軽々しく

抱きしめキスとは

 

 

絶対に許せない…

 

 

そのような思いで

 

ヨンの胸ぐらを掴み

 

お前いい加減にしろよ

もっと離れろ

 

そう言って二人のいすを

離そうとする

 

 

お前のようなやつが

近づいてはいけないのだ

このようなお方に

 

そう言いながら

 

 

 

 

はあああ?

何を言っているのだ

 

 

ウンスは…

ウンスは俺の妻なのだぞ

 

だから俺は

何してもよいのだ

 

さきほどウンスもそう言ってくれた

 

この俺に

 

 

 

 

私を好きにしてと

 

 

 

 

出来上がったクッパの鍋を持ち

こちらに持ってこようとしていた

マンボ妹

 

ヨンのあまりの言葉に

あまりの恥ずかしい言葉に

 

その言葉をここで躊躇なく吐くヨンに

 

驚きすぎて

 

 

 

がたんっ

 

 

 

思わず机につっっかり

その鍋を落としそうになる

 

 

 

ああっ危ない

 

 

 

思わず駆け寄るウンス

 

その鍋

ここで落とされたらたまらない

 

その一心で…

 

 

そしてそれを制するかのように

 

ふた足早く

 

ヨンが素早くマンボ姉を支え

 

難なくその鍋は落とさずにすんだ

 

 

まったく

しっかりしてくれよ

 

 

そうマンボ妹に言うチェ・ヨン

 

さきほど自分が吐いた言葉など

すっかり忘れ

 

 

ウンスはよいから

もう…

 

こんな熱い鍋を触ろうとしたら

危ないだろう?

 

こういうことは俺に任せればよいから

 

ウンスは

ただゆったりと

座っていればよいのだ

 

 

そういって

その手を引っ張り

 

倒れたいすを戻し

そこに優しく座らせてやるヨン

 

 

 

だ…ダメ…だ

これは

 

 

重症すぎる

 

これでこれから

 

 

戦?

 

 

はっ

 

 

聞いてあきれるわ

 

 

このヨン

 

重症すぎて

この世のものとは思えないくらい

重症すぎて

 

 

戦などできるわけがないだろう

この状態で

 

 

そう思わざるを得ない

マンボ兄妹だった

 

 

一体どうすれば

このヨンの

 

ウンス病を軽くすることができるのか

戦に集中させることができるのか

 

 

恋煩い以上の恋煩い

 

 

はあっ

 

 

と先ほどの嬉しさは吹っ飛び

この二人の行く末

 

 

本当に大丈夫だろうか

 

 

後方支援部隊ではなく

 

ウンスはここに止まったほうが

よいのではないか?

 

そのようにさえ思う

マンボ兄妹だった

 

 

 

しかし…

 

もう何を言っても今はダメだな

そう悟った二人は

 

 

クッパの鍋を置き

匙を置くと

 

 

これを好きなだけ食べていいから

 

部屋は二階の隅の

障子の部屋

 

一部屋しか空いていないからな

分かったか

 

 

そこだけは使っていいから

 

 

とにかくまずは食べて

 

俺たちはこれから

 

薬の元売りの所へ行ってくるから

 

 

そう言い

その場を立とうとする二人

 

 

 

チェ・ヨンが

 

ありがたいが

俺も急いでいるのだ

 

このクッパを食べたら

少しその辺の店をぶらぶらして

 

 

そしたら

もう後方支援部隊まで

いくゆえ

 

世話になったな

代はここに置いておくゆえ

 

 

そう言う

 

 

 

 

するとマンボ兄がチェ・ヨンに言った

 

 

さきほどチュソクがここに来て

 

チュンソクから伝言だ

と言っていたぞ

 

 

偵察したところ

相手は全くこちらの様子に

気づいてはおらず

 

動きも特段ない様子

 

今は逆に刺激したくないから

このまま後方支援部隊の準備を

静かに進めるということだ

 

 

 

あれだろう?

 

戦場から最も近い

 

お前のほら

 

邸宅の一つ

三軒並びのあそこを使うんだろ?

最後方支援部隊の拠点に

 

 

野営は大変だからな

野営は最前線だけで十分だ

 

 

 

それの一つを

迂達赤の拠点に

 

もう一つを

戦略拠点に

 

そのように準備も忙しく

 

いつものように

どうせテジャンは来ても寝てるだけで

 

むしろ邪魔だから今日は来なくて良い

 

そう言づかってるぞ

 

 

 

 

そうか…

 

 

ヨンが呟く

 

 

 

 

さすがチュンソク

俺の思い通りに指示を出すとは

 

間の悪い男だが

最近の働きは目覚ましすぎるな

 

もうあいつを

テジャンにしてもよいな

 

そして俺は…

 

 

横にいるウンスを眺めながら

 

 

いやいや

 

俺は

 

 

高麗の立て直しと

盤石な高麗の礎を築くために

 

頑張るのだった

まずは…

 

 

そう頭を左右に

ぶるぶるっとふるうと

 

 

 

 

 

チュンソクがそういうのであれば

よいな

 

 

ではウンス

 

まずはこのクッパを食べ

腹をいっぱいにしたら

 

 

上の部屋で少し一休みして

 

 

それから

この辺りをぶらついてみようか

 

 

ここらへんは

スリバンの縄張りで安全だから

 

ジホもシウルもキム・ジンスも

そこらへんをふらふらとしているからな

 

ウンスが外にでても大丈夫

敵はいないから

 

 

そうするか?

ウンス

 

そう言うと

 

 

 

 

本当に?

 

本当にいいの?

 

 

もう信じられないとう顔で

目をキラキラ輝かせ

 

ヨンの腕に自分の腕を巻きつける

ウンス

 

 

 

んんんっ

 

 

 

咳払いするマンボ兄

 

 

あのな

お前たち

 

よいがな

だめだ

 

 

そのようなこと

 

 

ここではまあ

大目に見てやる…

いやほんとは見たくないが…

 

 

外ではするなよ

絶対に

 

 

よいか?

 

敵はいないとしても

皆見ているからな

 

 

お前たち

 

この高麗の

迂達赤隊長と医仙なのだからな

 

分かったな

 

 

そういうと

 

机の上に何着かの衣と

髪飾りをばさっと置いた

 

 

ほら

ヨン

 

これでよいか?

 

 

それらをパラパラと見て

 

 

まあよいか

しょうがないな

 

今はこの程度で

 

 

そう言うチェ・ヨン

 

 

 

 

ウンス…

 

その兵服では疲れるだろう

 

クッパが冷めるゆえ

それを食べたら

 

風呂で湯を浴びて

ここから好きな衣に着替え

一旦休むと良い

 

 

俺はここで・・・

 

 

いやここでは危ないか

 

上の障子の部屋の前で

見張っているから

 

 

一応ここが大丈夫か

調べておかぬとな

 

 

だから飯をくったら

小一時間ほど休め

 

疲れただろう?

 

 

店は逃げていかぬ

いや

夜の方がより賑やかだから

 

夜にでも出歩くとしよう

 

よいな?

 

 

 

そう言って

 

ウンスには有無をいわせず

匙をもたせると

 

 

さあ食べるぞ

 

好きなだけ食え

 

 

高麗一のクッパだ

クッパだけは一番だから

 

そうクッパをすすめるチェ・ヨン

 

だが…

 

後ろからマンボ姉に

一発 頭を殴られた

 

 

あんた

いい加減にしないと

 

後でどういうことになるか

覚悟しときなよ

 

クッパだけはなんて!

 

 

 

そう言葉はきついながらも

表情が笑っている

 

 

 

お湯をたっぷり張って

熱々の湯気を立てておくから

 

それを食べたら

風呂に入り

ゆっくりしな

 

 

そうウンスには優しい目で言うと

 

 

 

これから大変だからな

 

それにお前たち

新婚さんなんだろう

 

こんなところでもないと

ゆっくりできないから

 

 

 

それじゃ

私たちちょっと出かけるから

 

後は頼んだぞ

 

 

 

ここは閉店にしておき

シウルとジホに見張らせておくから

 

 

そう言うと

二人は背を向け

手を後ろ手に軽く振りながら

 

 

ばたんっ

 

 

と外に出て行った

 

 

 

なんだか今…

 

めまぐるしくいろんなことが

 

かなり

いろんなことがあった気がして

 

きょとんとする

 

ウンスだったが

 

 

お腹がすいてそれどころではない

 

その美味しそうな匂いにつられ

まずは腹ごしらえと

 

クッパに挑もうとするウンス

 

 

ねえヨン

 

お酒…

 

はないわよね?

 

 

そう思わず聞いてしまうウンス

 

 

はあああ?

 

何を言っているのだ

昼間から

酒などど

 

まったくあなたというお方は

本当に困ったお方だ

 

そう言いながらも

笑うと

 

ウンスの頭を

くしゅっとひとなでし

 

 

 

酒は夜にして

今はこのクッパを思う存分食え

 

そして腹を満たしたら

風呂に入り

 

安心して一眠りするのだ

 

 

よいな

 

 

そう言うと

 

ウンスにクッパをよそってやり

匙を持たせ

 

 

さあっ

 

 

と言う

 

 

うん 分かった

ヨン

 

ありがとっ

 

 

そう言い

 

がっつくウンス

 

 

あっというまに一杯食べ終わり

 

それを唖然とした顔で

見つめる

チェ・ヨン

 

 

ほらっ

 

 

そう言いまたよそってやる

 

クッパは逃げないから

そんなに慌てず

 

そうチェ・ヨンが言う隙から

 

思わず急ぎすぎて

むせるウンス

 

その背中を

さすってやるヨン

 

 

 

さすっていると

ヨンの気持ちが徐々に高ぶり

それと共に

なんだかどっと疲れも出てきた

 

 

 

思わずウンスの後ろに回り

いすを置き座ると

 

 

自分はクッパを食べずに

 

クッパを食べ続けている

ウンスを後ろから

 

そっと抱きしめた…

 

 

ウンス

お前は

クッパを食べてていいから

 

俺の分まで存分にたべていいから

 

少しこうさせてくれ

 

 

そう言いながら

ウンスの背中に

自分の胸と頬をあて

 

ゆったりとウンスの腰に

その手を回すチェ・ヨン…

 

 

そのうち

何やら

 

す~っ

 

す~っ

 

 

静かな幸せそうな寝息を立て始めた

 

 

 

ヨン?

 

ヨンったら?

 

寝ちゃったの?

 

 

そう口元にご飯粒を一つつけて

後ろを振り返ろうとしたウンスだったが

 

 

 

その椀に残ったクッパを少し見つめ

あと二杯だけ食べちゃおう

 

 

そう言うと

 

自分で

 

三杯目~

 

 

 

これで

四杯目~

 

ヨン杯目~

 

ヨン~

 

ヨン

 

ヨン…

 

 

ヨン!

 

私のヨン

 

 

 

好き

 

大好き

 

愛してる

 

心から

 

 

そうクッパの椀を持ちながら

幸せの

嬉し涙を流すウンス

 

 

嬉し涙ゆえ

どんどん流してよいのだ

 

 

流せば流すほど嬉しさは増す

 

 

 

私絶対にヨンを幸せにするから

 

絶対にヨンを命を懸けても守るから

 

 

絶対に私が…

 

そう言いながら

 

 

ヨン杯目のクッパを

泣きながらも食べるウンス

 

 

背中の重みが

 

ヨンのずっしりと寄りかかる

その重みが

温かく嬉しすぎて

 

もう至福すぎて

 

 

 

外で腹を空かせて待っている

 

テマンとヘジョンミソン

のことまで頭が回らなかった

 

 

その三人はといえば

 

白い服を着たなぞの怪しげな男

キム・ジンスに伴われ

向かいの別のクッパ屋に入っていった

 

 

チェ・ヨンとウンスのいる店を

 

しっかり見張れて

なおかつ腹も満たせる

 

スリバンの別の店に…

 

 

 

 

 

 

 

ウンスの背中にもたれながら

心地よい寝息を立てるチェ・ヨン

 

 

だが

 

 

寝てはいたが寝てはいない

 

そんな日々をいつも送っている

チェ・ヨン

 

 

寝ながらも

いや

 

今までの中で新婚初夜の夜に続き

二回目と言えるほど

 

一瞬すっと深い眠りに落ちたが

 

 

すぐ起きてうとうとと

 

ウンスの柔らかく温かい背中に

気持ち良いまどろみを感じながら

 

その頬を

その胸を

 

置くチェ・ヨン

 

ウンスの先ほどの自分への愛を聞き

ああああ

 

ウンス…

俺の妻…ウンス…

 

そう思いながら

 

腰に回した手が

 

いますぐにでもウンスを

まさぐりたい

 

そういう素振りを一瞬見せたが

 

 

今はよしておこう

 

夜の楽しみに…

 

 

そう思いながら

 

 

ウンスが腹を満たしてくれること

 

そして

これから風呂に入り

きれいさっぱりさせたら

 

 

一眠りさせて

ゆっくりと休息してくれること

 

 

そうそう

マンボ兄妹にいつかこの日のためにと

用意させておいた

 

ウンスへの想いを込めた

 

可愛らしい服を着せること

 

それを着たウンスの喜ぶ顔

その顔を見てまた喜ぶ自分

 

そんな幸せな光景を夢見ながら

 

いましばらくは

ここでまどろみたい…

 

そう願う

こんな一時をずっと待っていた

 

ずっとずっと心待ちにしていた

 

 

一人の青年

 

チェ・ヨン

 

 

 

そこにいた

 

 

ウンス…

障子の部屋の前で俺が護るから

この一時

ゆっくりと休息してくれ

 

 

 

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2 Comments

yukiyon  

2. Re:無題

>291227-3015さん

コメありがとうございます♡
またまた読み返しましたけど…ながっ
びっくりしました。自分でも。

書いてた時が思い出されます

ヨン…本当に初めての幸せを体全身で受け止めて、本当に人生最高に嬉しい瞬間ですね♡

ヨン…よかった。本当に良かった。辛かったからね。今まで。幸せになるんだよ~ヨン♡♡♡

2016/06/25 (Sat) 16:09 | EDIT | REPLY |   

291227-3015  

1. 無題

本当にすごいです・・・・・
一字一字映像が浮かびまるでそこに居る様な錯覚をしながら読ませて頂いております。
何度も読んでは微笑んでいる自分にちょっと嬉しくなります。
幸せなひと時を有難うございます。

2016/06/25 (Sat) 13:54 | EDIT | REPLY |   

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