No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

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新たなる戦い 5 ーヨンとウンス再び愛をー

 

昨晩チェ・ヨンとウンスが

仮祝言を挙げた

宣仁殿

 

今 再び

 

迂達赤 隊長 崔 瑩

以下隊員達が勢揃いした

 

今度は昨日のように

軟らかい表情ではなく

 

皆 顔がよく引き締まり

 

隊員達の前に立つ

テジャン チェ・ヨンの

その広く大きな背中を

 

眩しそうに見つめながら

 

心を一つ

 

いや一つ以上にしたその様子

 

これまで以上に

結束が固くなっている様子が

 

ありありと分かる

その勇姿

 

男の晴れ姿とはこのような姿のことを

言うのだろうか

 

まさに眩しい昼の光が

彼らの逞しく上背のある容姿を

包み込み

 

これからの前途洋々たる道標を

表しているかのようだった

 

 

その前に心から満足そうな顔で

凜々しく立つ王

 

その横に飛び込んできた

ような…?

 

王妃

 

そしてその背後に

 

ウンスが

 

チェ・ヨンがどうしても見たかった

会いたかった

 

ウンス…運水が

 

ようやく顔を見せた

 

 

ん…?

 

 

自分の気持ちなど

ほとんどの者が分かるほどまでに

明らかにしすぎていて

 

高麗の迂達赤 隊長としては

 

ウンスの身の危険のことなども

考えれば

まずいことこの上ないのは

分かっているが…

 

全身からどうしてもあふれ出してしまう

この想いを隠すには

 

ウンスへの愛は有り余るほど大きかった

 

それゆえ…

 

あからさまに目を

向けないようにしつつも

 

ウンスを探しさまよい続けていた

チェ・ヨンの視線

 

そしてようやく見つけた

ウンスの表情

 

 

 

ん…??

 

 

 

再びつい凝視してしまう

 

どうしたのだ?

 

微笑んでいるようだが…

 

目が赤くはないか?

鼻も赤くはないか?

 

心なしか

胸も普通より上下している

ような気がするが…

 

 

後ろでチュンソクが

 

 

んっんん…

 

と咳払いのような

喉を鳴らしているような

 

そのような不自然な合図を送ってきた

 

 

まったくテジャン

後ろから蹴飛ばそうか

このような時に

 

とチュンソクらしからぬ想い

 

なぜなら

チュンソクも王妃同様

 

まったく打ち合わせはしておらぬが

 

テジャンにウンスとの別れの時を

あげよう

 

いや

テジャンが断ろうとなんだろうと

その時を与えようとしていたのだ

 

後ほど…

 

 

ああ テジャンとウンスを囲む者達

 

皆想いは同じなのか…

 

 

まあそのようなこと

テジャンは知らぬゆえ

 

これがしばしの別れの場と

想っているゆえ

 

ウンスをどうしても

求めてしまうのは

無理もないが…

 

 

んんっ

 

 

もう一度チュンソク

 

 

ようやくチェ・ヨンは

 

 

あ…ああ

 

と呟き

 

王と王妃の方を向き直ると

 

 

 

王様

 

某 迂達赤 隊長 崔 瑩

以下隊員達

 

これより倭寇残党征伐に

行って参ります

 

某 参るからには

 

偵察など生ぬるいものではなく

 

根こそぎ征伐してきますゆえ

ご安心を

 

 

王も王妃もいったん満足そうにうなずく

 

 

そして

 

 

その立派な艶やかな姿を見守る

医仙

 

 

先ほどチェ・ヨンが気になった様子は

幾分引き

 

今までみた中でも最上級の微笑みを

俺に送ってくれている

 

 

俺も

 

王様や王妃様

 

その後ろに控える

叔母上

 

チャン・ビン

 

…を見回す振りをしながら

顔をそれぞれに向けるが

 

視線はウンスに釘付け

 

 

 

ウンス…俺は行って参るぞ

 

約束通り絶対に無事で戻るから

怪我一つしないと誓うから

 

心安らかに待っているのだぞ

 

よいな

 

 

そう目で語るチェ・ヨン

 

 

 

ええ

 

分かってるわ

 

私のことは大丈夫

 

だから安心して

 

 

ここにいる皆が

私のことを護ってくれるから

 

絶対に大丈夫

 

そう言っているかのような

 

ウンス

 

 

 

 

その唇を見て思わず目が泳ぎ

思わずウンスの元へと駆け出して

いってしまいそうな

自分をようやくの想いで押しとどめ

 

再び王の方を向き直るチェ・ヨン

 

 

王様

 

この度 倭寇征伐に行きますが

 

そこで言葉を区切ってから

 

再び王の瞳を見つめるチェ・ヨン

 

 

某 今までとは少し違う戦い方も

試してみたく…

 

よろしいでしょうか

 

某にお任せいただいても…

 

 

 

うむ

 

 

戦いでのことはそなたを信頼して

すべて任せるゆえ

 

思う存分にやってみられよ

 

 

ただし

 

分かっているとは思うが

深追いはするな

 

よいのだ

この度は

 

こちらの兵力いや高麗の底力を

見せつけられれば

 

 

だから

そこまでにして

 

今回は戻ってこい

なるべく早く

 

よいな

チェ・ヨン

 

 

王はもともとそのような計画でいたが

 

いつも一度戦いにでたら

とことんまでやらねば気が済まぬ

チェ・ヨンに

 

一つ釘を刺した

 

今回はそれほどの戦いではないのだ

 

それよりも無傷で戻る事の方が

重要なのだ…と

 

 

その王の気持ち

戦闘モードになりつつある

チェ・ヨンに

 

通じたのかどうかは分からぬが

 

その他の迂達赤たちはよく理解し

 

ああ俺たちのテジャン

熱血すぎるテジャン

 

俺たちが止めないとだめだな

今回も…

 

そう思い

その考えを全員が頭にたたき込んだ

 

 

では

これにて

 

そうチェ・ヨンが言い

 

迂達赤とともに深々と礼をすると

 

ウンスと一瞬視線を絡め

 

後ろを振り返り

宣仁殿を後にしようとした…

 

 

その時

 

 

あの!

 

 

ウンスからのお決まりの一声がかかった

 

 

迂達赤の皆さん

一つお願いが…

 

お願い?

 

皆が顔を合わせる

 

なんだ?

 

 

一瞬ざわつくその場

 

チェ・ヨンには少しの冷や汗

 

 

また…何か…

よからぬ事でも言うつもりでは?

 

あのお方…

 

困ったお方であるから…

俺の妻は

 

 

手を握りしめ何を言うのかと

焦るチェ・ヨン

 

 

ウンスは本当は

 

私の夫

チェ・ヨンのことをよろしくお願いします

 

 

そう言いたかった

いや

これまでなら

言っていただろう

 

ソウルならそのようなこと

言っても誰も驚かない

 

だがここは高麗だ

 

女人がそのような事言っては

夫の面目も立たぬだろう

 

そのような分別…

ウンスも少しずつ考えるようになり

 

その想いとは別のことを言った

 

 

あの…

これから戦うわけですよね?

 

相手と

 

その…険や槍とかで

刺したり刺されたり…

 

 

静まるその場…

 

 

怪我をしたりも

もちろんするわけですよね?

 

 

さらに深く静まるその場

皆下を向いてしまう

 

 

そういう時

そのような時

 

どうすれば一発で血が止まるとか

ここだけは刺されてはいけないとか

刺されないためにはどうすればよいかとか

 

もしも万が一そのような事は

ないと思うけれど

 

万が一心臓が止まりそうになったとき

 

…少し涙声になりながら言うウンス

 

 

もう一度心臓を動かす

心臓マッサージという方法もあるんです

 

私それを全部

ここに一旦残るテマンさんに教えるから

 

時に夜戻り私を護ってくれるという

テマンさんにも教えるから

 

それを皆で教え合って

 

戦いで例え怪我をしても大丈夫なように

自衛策を事前に頭にたたき込んでほしいの

 

戦場につくまでにまだ時間はあるでしょう?

 

その間にテマンさんとトクマンさんに教えて

伝えるようにするから

 

必ずそれを皆で覚えて

実践してね

 

お願い

 

どうしても難しかったら

私行くから

そこへ行くから

 

必ず呼んで 私のことを

絶対によ

 

 

 

静まっていたその場が何やら

浮き足立つ

 

医仙様直々に

怪我をすぐに治す方法

そして

心臓が止まっても

再び動き出させる方法を

 

俺たちに伝授してくださる

 

そういえば

その心臓を動かす方法とは…

 

確かテジャンを

あの瀕死のテジャンを助けた

 

あの方法では…

 

皆が一斉にテジャンの方を見る

 

 

テジャンは

すでに王やウンスに背を向ける

格好になっていたが

 

 

その手は自分の心臓の辺りに置かれ…

 

 

 

ああ王や医仙様に見えなくてよかった

瞳に涙をためてるじゃないか

かろうじて震える躰は

力で押さえているようだが…

 

だから言葉がすぐにでてこないのか

 

 

そう慈しみの目でみる隊員達

 

 

 

チュウソクが代わりに言う

 

医仙様

ありがとうございます

 

我々心して

その教え皆で覚え

一人残らずこちらへすぐに戻りますので

 

王宮のことよろしくお願い致します

 

 

チェ・ヨンの背中を見ながらうなずくウンス

 

ヨンの気持ちは

今の気持ちは分かるから

 

しょうがないわね

よしとするか…

 

そう思うウンス

 

 

それに答えるかのようにやっとの想いで

振り返る

 

チェ・ヨン

 

医仙 ありがたき言葉

受け取る

 

テマンとトクマンに教えていただいた方法

 

必ず我々共有して実践するゆえ

安心して待っていてくれ

 

 

そう言うと

 

すぐさま振り返り

 

 

さあいくぞ

 

 

と迂達赤に一声かけ

 

勇ましい足音を残し

全員が宣仁殿から出ていった

 

 

 

 

 

すべてが終わったと

 

それまで張っていた気がほどけ

へなへなと座り込むウンス

 

そして再び泣きじゃくりながら

 

王妃に

 

私…しっかり…できた…かしら

王妃…様

 

そうしゃくり上げながら言うウンス

 

それには答えず

王妃は王に耳打ちすると

 

 

王がうなずくかうなずかぬか

のうちに

ウンスの手をひっぱり

 

 

行きますよ!

 

 

そう言い

 

引きずるようにして出ていこうとする

 

ヘジョン

ミソン!

 

手伝って

 

医仙を

早く!!

 

 

はい

 

 

そう言う二人

 

 

 

 

チャン・ビンはその光景を見ながら

心の中で想っていた

 

俺が絶対に迂達赤の怪我など

すべて直してみせるから

 

チェ・ヨンに何かなどあり得ぬが

万が一そうなったとしても

 

俺が医仙のために

絶対にチェ・ヨンを無事でいさせるから

 

そう固く心に誓いながら

 

慌てて出ていく

王妃とウンス

 

ウンスを支えるように歩く

ヘジョンとミソン

 

その四人を見送っていた

 

 

 

 

 

王妃様…何…なんなんですか?

 

そう泣きながら言う

ウンス

 

 

会いたいでしょ

テジャンに

二人だけで

 

 

そうとだけ短く言う王妃様

 

このような積極的な王妃様

 

いや前から相当意思の強いお方とは

想っていたが

 

 

え????

 

 

と驚くウンス

 

そんな

王妃様…

そんなこと

だめです…

 

チェ・ヨン

ヨンはテジャンなんですよ

 

これから

ようやくあのような

立派な姿で…

 

ヨンだってさっきまで

行きたくないって行っていた

ヨンが

 

あんなに立派な姿で

隊員のみんなに慕われて

出かけていこうとしていているのに

 

そんな…

それを

私台無しにしたくない

 

 

心とは裏腹な

だがそれも本心であるウンスが

 

そう王妃に言う

 

 

王妃は一旦立ち止まり

 

 

本当にいいんですか?

それは心から?

 

なら私は止めます

ここで

 

 

いいんですね

チェ・ヨンと

 

二人だけで話さなくても

 

あれで

いいんですね

満足なんですね

 

 

…そう畳みかけられるように言われたら

 

そうであるわけがない

だが

本当に良いのだろうか…

 

ウンスとしては珍しく迷っていたが

 

これほど王妃様が

言ってくれるのであれば

何か秘策があるのかも

 

そう想い

 

 

 

ヨンがいいって言うなら…

会いたい…

 

 

そう素直な気持ちを言うウンス

 

 

王妃には別に秘策があるわけではなかった

 

ただウンスとチェ・ヨン

 

しばらく離ればなれになる前に

 

一時間でも

いや三十分でもいいから

 

二人の

 

二人だけの時間を

あげたかったのだ

 

それにチュンソクが

そのような目をしていた

 

その目を信じ

 

王妃は兵舎へと急ぐ

 

 

 

王妃が兵舎…

これはほとんどないことだが

 

この王妃ならありあえるかもしれぬ…

 

 

王妃は先にミソンを使いにやらせた

 

準備のできた迂達赤を先に出発させ

残務が一つできたとテジャンを残せと

言うようにと

 

 

 

 

 

兵舎までたどり着いた

迂達赤

 

もうすでに準備はすっかり整っており

あとは出かけるばかり

 

チュンソクが皆に言う

 

 

皆準備ができたら

俺の元に続け

出発するぞ

 

 

え?

 

 

テジャンは?

 

という顔をする迂達赤

 

そのテジャンも不思議そうな顔をしている

 

そのテジャンにチュンソクは耳打ちすると

顔を真っ赤にするチェ・ヨン

少し迷う素振りもしたが

 

そのまま下を向き

そそくさと自分の部屋に

入っていってしまった

 

 

それを見送ったのち

隊員達に向き直るチュンソク

 

 

テジャンは先ほど王様と話をしたとき

一つ残務をこなしてから

出向くように言われたから

 

小一時間ほど後から合流されるゆえ

 

 

俺たちは

周囲の様子を偵察しながら

先に兵を進める

 

だから早く身支度せよ

 

すぐ出立するぞ

 

 

はい

 

 

ああそういうことかと

返事をする迂達赤

 

 

まあこれまでにも

テジャンが後から合流というのは

よくある話であるから

 

別段不思議がる者はいなかった

 

トクマンとトルベを除いては…

 

チュソクは忠義厚い男ゆえ

額面通り受け止めていた

 

 

 

そこへ

チュンソクに話があると

やってきたミソン

 

すでに馬にまたがっている

チュンソク以下迂達赤

 

そこにテジャンの姿はなく

チュンソクはミソンに

テジャンの部屋を方を

目配せをする

 

 

さすがチュンソク…

 

この男

本当にやる時はやるな

 

いつもは何か間の悪そうなところが

ある男だが

 

そう思いつつ

 

 

 

ではいくぞっ

 

という掛け声とともに

勇ましく出陣する

 

チュンソク以下迂達赤を

 

一人見送るミソン

 

 

兵舎にはもう門衛しかいない

 

 

ああそれと

自分の部屋にいるテジャンだけか

 

 

そこにやってきた

王妃と医仙 そしてヘジョン

 

 

すでにもぬけの殻の兵舎を見て

一足遅かったか…?

 

とうなだれる三人だったが

ミソンが

 

テジャンの部屋の方を

医仙に指し示す

 

 

 

さあっ

 

行ってきてください

 

 

そのように言う

 

 

早く

時間がないのです

 

 

 

信じられないという顔をするウンスだったが

 

もうその足は

いつの間にかかけ出していた

 

 

 

テジャンの…

 

チェ・ヨンの部屋をめがけて

 

 

 

あの口づけを交わし

手をつないで語り合った

 

チェ・ヨンの部屋

 

 

そして熱い愛を交わしあい

私が壊れそうになった

 

チェ・ヨンの部屋

 

 

 

あの部屋で

再びチェ・ヨンと

 

わずかな時間であろうと

 

 

会える!!

 

 

そう想うと医仙は…

 

たまらず

 

 

階段なども一段飛ばしで

どたばたと上がっていく

 

ああ…危ない

そんなに走ってしまってよいのか…

 

まあよいか

これからまた…

 

 

 

 

 

 

 

チェ・ヨンの部屋の前まできて

一息つくと

 

 

その柔らかな両手で

 

再び

 

 

チェ・ヨンの部屋の扉を空けた

 

 

ぎいいいっ

 

扉が開く

 

 

 

 

前を見ると

 

光を背にして

その姿が良く見えないが

 

窓を見ていたチェ・ヨンが

こちらを振り向くのが

分かった

 

 

 

一瞬立ち尽くす二人…

 

 

 

はっと我に返った

チェ・ヨンが言った

 

 

 

 

ウンス!!

 

 

俺の胸に飛び込んでこい

さあっ

 

 

 

 

そうチェ・ヨンは両手を広げ

曇り一つない晴れ晴れしい笑顔で

 

言った

 

 

 

こんなチェ・ヨンの顔

初めて見たかも…

 

こんなに自身にあふれた顔の

チェ・ヨンは…

 

 

 

そうウンスは想い

 

 

もう

 

何なのこの男…

そう想いながら

 

嬉しくて嬉しくて

 

ウンスは

 

まるで

飛びかかるように

 

いや

挑んでいくかのように

 

その胸にべたっと張り付くぞ

というような様相で

 

チェ・ヨンの胸に飛び込んでいった

 

 

 

胸板厚く逞しく

 

それでいて

 

ウンスだけに与えられる

 

温かいぬくもりのある

そのチェ・ヨンの胸

 

ウンスが自分の胸に飛び込んできた時

 

 

チェ・ヨンは

 

痛かった

 

 

何が…と言うと

 

 

ウンスが胸に当たって痛かった

のではなく

 

 

ウンスが飛び込んできて

 

自分の胸に納まったことが

痛かったのだ

 

 

まだまだ

ドキドキしてしょうがない

 

 

この痛み

 

まるで心臓が止まりそうな

するどいハリのようなものが

ずばっと刺さるような

 

そのような痛み

 

 

いつも覚悟はしているが

 

躰が触れると

 

余計その痛みは

しびれまでも伴いながら

自分の全身を貫く

 

 

ああ

 

 

俺たち

 

これからなのだ

本当に

 

この痛みを感じれば感じるほど

チェ・ヨンは想う

 

 

 

まだまだ

最初の一歩を

踏み出したかどうかくらいの

俺たち

 

でもこの痛み

 

ずっと続けばよいのに…

そうも想う

 

絶対に慣れてなどならぬ

いや慣れるわけなどない

 

毎回毎回が新鮮

 

いや

新鮮すぎて

 

してもしても飽き足らぬほどなのに…

 

 

このような気持ちの俺

 

そして多分同じ気持ちの妻ウンスを残し

 

すぐにここを出ねばならぬ

 

 

分かってはいるが

この後ろ髪引かれる想い

 

ああ

どうすればよいのだろう

 

やはり

このように触れずに会わずに行った方が

区切りがついたか

 

 

いや

そのようなことはない

 

この一回一回が記憶であり

俺たちの想いであり

 

その積み重ねが未来なのだ

 

それは一つでも多い方がよい

 

 

すまぬ

 

ウンス…

 

こんな俺を許してくれ

 

 

このような時

留守にしなくてはならぬ俺を…

 

 

いいのよ

 

チェ・ヨン

 

 

もう私…踏ん切りがついたし

あなたからの愛も

あなたからの心も

あなたからの

その真実あふれる言葉も

 

一杯もらったから

 

それを糧に半月なんてすぐよ

 

それにチェ・ヨンだもの

 

半月なんていわず

 

もしかしたら

二週間

 

いえ

一週間で

 

戻ってきてくれるかも知れない

 

それまで私

大人しく…

 

そう顔を赤らめうつむくウンス

 

じっと大人しくして待っているから

あんまりばたばたしないようにね

静かに静かに

 

 

ん?

 

なんだ?

 

珍しく俺の気持ち

よくわかっているじゃないか

 

そう想うチェ・ヨン

 

先ほどチェ・ヨンと王が話してたことを

ウンスが聞いていた

そのようなこと知らぬがゆえに…

 

 

 

よし

 

ウンス

 

お前の

 

俺の妻の顔

 

よく見せて見ろ

俺に

 

 

さあ

 

 

そう言って

 

その厚く温かい両手で

ウンスの頬を包み

持ち上げ

 

自分の瞳の方を向かせるチェ・ヨン

 

 

 

その男とは思えぬ滑らかな指先で

 

ウンスの

 

軟らかい髪をひとしきりなでると

 

眉…まつげ…鼻…

頬…そして唇を

その手がなぞる

 

 

そして

 

ウンスの瞳を一瞬じっと見つめると

 

その瞳を閉じ

 

ウンスの唇に自分のそれを寄せた

 

互いの唇を触れあわせる二人…

 

チェ・ヨンがささやく

唇を合わせたまま

 

そしてその腕をウンスの背中に回し

 

ぎゅっと抱きしめ

だんだん下の方に

それを滑らせながら

 

ささやく

 

 

ウンス…どうする…

 

時間がないが…

 

どうする…

 

 

静かにそう囁く

 

ウンスは…

 

じわっとなりながらも

 

ああ…ヨンの愛が欲しいけれど

 

 

待っている

迂達赤の皆が

 

待たせてはいけないわ

 

あんなに立派だったチェ・ヨン

 

こんなところで

恥をさらしては…

 

 

恥?

 

何を言っているのだウンス

 

俺に恥などないぞ

 

俺はウンスさえいればよいのだ

 

そのためにこれから高麗を護りにいくのだ

 

 

ウンスの気持ちはそうなのだな…

 

 

では分かった

そうチェ・ヨンは言うと

 

ウンスを大事そうに抱え

寝台へと連れて行った

 

そうはいってもやはり

時間がないゆえ

 

すまぬ

ウンス

俺の愛

一方的であるかも知れぬが

 

我慢してくれ…

 

そう言ってウンスの夫

チェ・ヨンは

 

寝台にウンスを押し倒していった

 

 

image

ウンス分かった

時間はないが…

 

 

================

 

次…

 

とても短い…

出陣前の

ほんの束の間の

アメ限です

 

今日の夜か…

いやまだ帰宅しておらぬゆえ

むりか…

 

明日の夜か…

 

================

 

 

 

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 未分類

6 Comments

yukiukiyon  

6. Re:無題

>みぃたさん

コメありがとう❤️
忙しいのに本当に嬉しいです

ウンスが医術教えるシーンは
本当は戦に行く前に入れたくて
想いシリーズの中盤から
いろいろ取材してあったのに
(ほんとはヨンに教える予定でした)
このような形になってしまい( ; ; )

でもこの場でウンスが言えて
とりあえずはよかった

ヨンの気持ちは大変…
でした…体の震えを抑えるので( ; ; )
涙出てくるなんて…ほんとに…
ヨンの気持ちになってくれて
ありがとう( ; ; )ヨンも喜んで
くれていると思います

みいた殿 俺の気持ちになってくれて
ありがたい…すうぱあレポ第3弾
週末にするからな…

ああ一時間で話もして愛しあって
なんてできるのか…
やはり一日塩漬けします
いや?二日?
それはないか…

2016/03/10 (Thu) 00:24 | EDIT | REPLY |   

みぃた  

5. 無題

こんばんゎ✳︎
やっと追いつきました‼︎
戦前の、出立前の、
王様に述べる口上が本当に凛々しくて
カッコいい‼︎

そして愛を知った王妃様が同じ女性として
ウンスの強い味方になっていますね‼︎

ウンスが、医術を教えるといったこと、ヨンの背中ヨンの気持ち
なんかすごくジーンとしてしまって
涙が出てきてしまいました。。。

王妃様とチュンソクの気持ちで2人になれたヨンとウンス。。
思いっきり愛し合って欲しいです‼︎
次はアメ限でしょうか…(*´艸`)

2人の甘~い愛を読んで癒されたいです♡

2016/03/10 (Thu) 00:02 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

4. Re:無題

>ao2772さん

コメありがとうございます
切なく感じさせてしまい
辛い想いさせてごめんなさい(>_<)

私一話書き終わったあと
じわじわと
ヨンのその笑顔が切なすぎて
もう切なすぎて...
翌日目を腫らして会社行きました
アホな人です

そんな想いさせてしまっていたら
ほんとにすみません(>_<)

今は若干吹っ切れたので
二人気持ち通じ合いながら
愛し合ってもらえれば
と思ってます

2016/03/09 (Wed) 22:49 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

3. Re:無題

>marumomoさん

先ほどのコメ返よりこちら先にw
ごめんなさい(>_<)
勢いついちゃうと止められず
今帰りなんですが
帰ってすぐかいてあげたい感じ(>_<)

先ほどのは昼休み
一気書きを二回分けアップだったのです
明日あげようかとも思ったのですが
書いたの留置きができず
つい待ち時間にあげちゃいました(・・;)

さあ俺の胸に来い!

好きなセリフなのですが
ちょっと飛びすぎたかな?(・・;)

ウンスひっつき虫イメージで
いたずらっ子みたいに飛び込んでったの
イメージしていただけてたら
嬉しいです

多分かくな。
帰ったら絶対パソ直行
間違いない(・・;)









2016/03/09 (Wed) 22:43 | EDIT | REPLY |   

ao2772  

2. 無題

う~ん 
なんだろう 切なく感じるのは私だけかな・・

出陣の前の慈しみ時間・・貴重だね(時間が止まればいいのに)

ふぅ・・・切なくて切なすぎて言葉が見当たらない(ノ◇≦。)

2016/03/09 (Wed) 22:40 | EDIT | REPLY |   

marumomo  

1. 無題

こんばんはー(^^)
ヨンとウンスを囲むみんなが一体となり、2人の時間を作ってくれて幸せですね(^o^)
2人の時間こちらのほうがどきどきしてしまいます☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆
ヨンの胸板厚い逞しい腕の中に、ぜひとも飛び込んでいきたーい(^^)
短い時間ですが、きっと2人で
幸せな時をすごすのでしょうねー♡
この先がまた楽しみです*\(^o^)/*
yukiukiyonさん無理しないでくださいね
ゆっくりと待ってますから~~(^_^)

2016/03/09 (Wed) 22:36 | EDIT | REPLY |   

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