No Life No Lee Min Ho イ・ミンホ

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新たなる戦い 2 ー迂達赤抱きしめるチェ・ヨンー

 

兵舎の扉を両手で

 

 

 

ばんっ

 

 

 

と勢い良く開けたチェ・ヨン

 

 

薄暗かった兵舎内に

眩しい一筋の光が差し込む

 

 

テジャンっ

 

 

そう言って集まる迂達赤の隊員たち

 

 

その中心にいたチュンソクが

 

チェ・ヨンに

 

視線を送る

 

 

 

大丈夫ですか?

もう…

 

 

 

 

ああ

 

 

 

 

チェ・ヨンが目尻に少し笑みを

浮かべながら

 

 

今まで目にしてきた中で

一番の爽やかな顔で頷く

 

 

 

テジャン

テジャン

テジャン

テジャンっ

 

 

トクマンも

トルベも

チュソクも

ほかの隊員達も

 

 

皆一斉にチェ・ヨンのところに駆け寄り

 

 

ようやくテジャンがここに

きてくれたと

 

白い歯を見せるくらいの笑顔で

こぼれんばかりの笑顔で

テジャンを囲む

 

 

もしかしたら

テジャンは来ないのではないかと…

 

その時のための策を

テジャンを護るための策を

 

今チュンソクが

万が一の時のために

説明し始めていたところだった

 

 

俺たちがテジャンを護るのだ

これまで一体どれだけ

俺たちはテジャンに護られてきたのか

皆 分かっているよな

 

そう想い合う迂達赤

 

 

ようやく医仙様と

 

 

あの

 

あの…

 

 

堅物で女人の扱いもろくに知らない

テジャンが

 

 

この数日のうちに

たった数日のうちに…

 

あの天界からお連れし

そして天界へ戻すと

 

絶対に戻す

武士に二言はない

 

そうとまで固く約束していた

 

あの医仙様を

 

今や自分の妻としたのだ

 

 

その間に繰り広げられた

あの目まぐるしい展開

 

 

一体どれだけの勘違いと

天にも昇るような喜びを

 

 

そして

 

 

短時間のうちに

上り詰めたがゆえの

 

ふとしたところから

もろくも崩れ堕ちる

 

心のぼたんの掛け違い

 

 

一体どれだけの苦難を

この数日のうちに乗り越え

 

 

今こうして

このような晴れ晴れとした顔の

テジャンにたどり着いたのだろうか

 

 

医仙様とどのようなことをしたら

 

こんなにあでやかな

後光がさしているかのような

水も滴りおちるような

 

男前すぎる男前の顔と姿に

なれるのか

 

時間にはあれほどうるさい

テジャンが

 

俺たちをこんなに待たせておきながら

 

だけれども

 

こんなにすがすがしい顔で

こんなに晴れ晴れしい顔で

こんなに優しい顔で

 

 

想像を超えるあまりの嬉しさで

自然と泣けてくる迂達赤 隊員達

 

 

これまでずっと辛い想いを

心の奥底に抱え

 

自分のことなんか放っておき

同じように

部下のことも放っているようで

 

実のところ

俺たち部下のことだけを考えてきた

テジャンが

 

テジャン自身が

こんなに喜びを身体中から

あふれださせている

 

俺たちにこれ以上の喜びが

一体どこにあるだろうか

 

そう想い

テジャンを囲んだ隊員達だったが

 

それ以上近づくことができず

ただただ

 

涙を流す

 

 

そんな隊員達の頭を

一つ一つ

はたきながら

 

何を泣いているのだ

お前達

 

あんっ?

 

どうしたというのだ?

 

そういいながら

 

一人一人の頭を

ぱんぱん叩きながら

 

テジャンも瞳に光るものを

見せていた

 

そして

 

 

 

来い

 

お前達

 

 

 

そう言うと

 

 

全員を自分の体に寄せるようにして

抱きしめる

 

チェ・ヨン

 

 

その一際大きな体で

同じくらい大きながたいの

隊員達を

その厚い腕に抱える

 

先ほどまでウンスを抱いていたのとは

また違う愛情で…

 

 

 

 

こっちへ来い

もっと近くへ

皆…

 

 

 

 

そう声をかけながら

 

 

 

悪かったな

心配をかけて

 

すまなかった

 

何も説明せず

勝手なことばかりして

 

 

そして…

ここまで我慢して待ってくれて

 

 

ありがとう

 

 

口には出さぬが

そう語りかける

チェ・ヨンの心が

痛いほど隊員達に伝わっていた

 

 

テジャン!

皆の声が一つになる

その言葉…

 

 

しかし?

自然にこのような形になっているが?

 

 

このような事

このような感動的な場面

 

 

いつも見られる光景ではない

 

 

いやむしろ

チェ・ヨンが隊長になってから

まったく初めてのことだ

 

 

これまでは特訓に次ぐ特訓の

厳しいテジャンか

 

すべての指示はチュンソク任せの

寝ているテジャンか

 

 

年は迂達赤の中でも若い方であるのに

とにかく無愛想不機嫌極まりない

その憮然とした態度が

トレードマーク

 

もちろん会話らしい会話も聞いたことがない

いつも面倒くさそうな顔

 

 

そのようなテジャンが

このように…

 

隊員達を集め

抱く?

 

隊員達に

微笑む??

 

 

これは一体どうしたことか…

 

待ちわびたテジャンが来た事で

すっかりその不思議を忘れそうになっていた

迂達赤だったが

 

しばらくするとそのことに

思い当たり

 

不思議そうな顔をし始める面々

 

ところでどうして

テジャンはこうも優しいのか?

 

 

やはり…

 

 

医仙様と思いっきりしたからですか?

 

 

そう大声であからさまに言うトクマン

その背中を後ろからぶっ叩く

トルベ

 

お前!

何言ってんだよ

 

そうして隊員達みなから

羽交い締めにされていく

トクマン

 

 

いたっ痛いってば

やめてくださいよう

ほんとうに

 

だってそうじゃないですか

それしか考えられないでしょう?

 

お前

まだ言うのか!

 

再びトルベの足蹴りがトクマンに

炸裂しそうになったとき

 

 

 

ああ そうだ

 

 

 

チェ・ヨンの信じられない言葉

 

 

ええっつ!

 

 

驚く

チュンソク

 

…と隊員達

 

な…何を…おっしゃっておられる…

のですか?

 

テジャン!

 

 

なんだ

何がおかしいのか?

 

 

俺は先ほど思いっきりしたぞ

 

 

はあああああああっ?

 

 

あ…あの…

 

超奥手…

迂達赤の中で最も女人に遠かった

テジャンが

 

思いっきり…した…?

 

 

皆の顔が固まり目が点になり…

 

今から戦…なはずなのに

作戦会議の内容とやらは…

 

皆の頭から抜け落ちたのではないか?

 

そのような顔をしている迂達赤

 

 

ああ だからな

思いっきりしたのだ

 

握手をな

医仙とな

 

お前達も王様と王妃様が手をしっかりと

握られているところをみただろう?

 

 

それを教えたのがウン…いや医仙だ

その医仙とずっと手を握り

俺たちは一晩話しながら

いつの間にか寝て

 

そしてまた起きて

戦から帰ってきたのちのことを

手を握りながら話し

 

そうしてここへやってきたというわけだ

 

 

だから俺は思いっきり

思う存分

 

医仙と手を握ってきたから

今は綺麗さっぱりだ

 

どうだ?

よいだろう??

 

 

はああああああああああっつ?

 

 

また呆れるというか

半分嘘だろう?

 

という顔をしてテジャンに叫ぶ隊員達

 

 

手を握る

握手をするということは

 

何も男と女がするだけのことではないぞ

 

お前達も一人一人してみろ

 

ほら握手をするのだ

互いに

 

全員と握手をしてみろ

 

どうだ

心が

 

その想いが

 

伝わって来ぬか?

 

なんならその握手 上下に振ってみろ

 

より

心がつながり

想いが伝わるから

 

ほら

こうやるのだぞ

 

 

と手を握る練習をさせるチェ・ヨン

 

 

これは一体なんなのか?

 

俺たちはこれから戦にいくのではないのか?

 

 

チェ・ヨンはウンスと躰を合わせ

身も心も一つにしっかりと結ばれる前に

 

廊下でチュンソクと話をしていた

 

そこでチュンソクからの忠告を受け

部屋に戻ろうとした時

 

突然床から滑り落ち

現代のどいつなるところに

タイムスリップしていた

 

 

そこで過ごした一週間

いろんなことを見て

いろんなことを学んだ

 

その中の一つ…

 

皆が手と手を握り合い

目を見つめながら

笑顔で話をしている

 

どうやらその者たちは

初対面のようでもあるし

再会した者のようでもある

 

中には抱きしめあい

両頬に軽い口づけを交わす者も

 

それは男と女だけでなく

男と男

女と女

 

構わず一斉ににそのような挨拶をしている

 

すると皆にこやか

仏頂面をしてそのようなことを

している者など一人もおらぬ

 

そして話し合い

とにかく話し合い

 

違うことを話すものも終いには納得しあい

笑顔でまた握手や抱擁口づけを交わし

 

別れていく

 

 

この様子を見てチェ・ヨンは…

 

 

高麗の世は

なんでも戦で物事の勝敗を決めているが

 

まずは手を握り心を開き

そのあと話し合い

 

意気投合すれば抱擁し口づけなど…

 

 

そのようなことで

いろんな物ごとは

ひょっとして

戦わずに解決できるのではないか?

 

そのように感じていたのだ

 

そのようなところに自分が行き

戻ったなどとは

決して言わぬが

 

そもそもそのようなこと

誰も信じないだろうし…

 

いや一度あったことは二度ある

 

俺は一度天界のそうるなるところに行って

医仙を連れてきたのだから

 

そのようなこともあり得ると

この者たちは信じるかもしれぬな

 

まあ今はよい

 

こうして握手を互いにさせてみて

効果があれば

 

ぜひ今度の戦にも使ってみたいのだ

 

そうチェ・ヨンは一人考えていた

 

そのテジャンを見つめる

チュンソク

 

 

テジャン…何があったか知りませぬが

 

少しの間に相当成長されましたな

 

もともと隊員たちの心は

テジャンのもの

 

テジャンに認められたくて

なかなか褒めてくれないテジャンに

褒められたい一心で

 

この者たち日々の特訓にも耐えてきました

 

 

それが…

 

このように隊員たちに心を開き

もともとその端正な顔立ちで

 

男であってもたちまちのうちに

魅了するようなそのお顔で

 

笑顔など見せられたら

 

このうぶな者たち

ひとたまりもないというか

イチコロというのに

 

 

このように握手などまでさせて

それを嬉しそうに眺められている…

 

 

もう作戦などいらぬでしょう…

 

阿吽の呼吸

 

我々には

 

一つ言えば十 いやそれ以上を知る

 

そのような心の繋がりが

ここにもうできてるじゃありませんか

 

 

これなら…どんなに智慧者といえど

半月もかからぬうちに征伐できるのでは…

 

もちろん心していきますが…

 

 

そう考えを巡らせているチュンソクを

いつの間にか

 

じっと見つめているチェ・ヨン

 

 

 

お前のおかげだ

 

お前のおかげで

 

俺は今こうしてここにいられる

 

 

 

そう語りかける目で

 

 

え…?

 

お…俺?

 

ですか??

 

 

思わず自分の鼻を指すチュンソク

 

 

それにまた

口の端を上にあげ

両頬にえくぼを作り

くったくのない笑顔で

うなづく

チェ・ヨン

 

 

先ほどまで弟のようなテジャンを

護ると豪語していた

チュンソクだったが

 

いやいやどうして

完全にチェ・ヨンが兄かのような

そのような慈しむ目で見つめられ

 

思わず赤くなっているチュンソク

 

嬉しくてたまらぬ…

そのような表情で

 

 

これまで長きにわたり

 

このようなテジャンになってくれれば

その心を少しでも表にだしてくれれば

 

そう思っていたチュンソク以下

迂達赤の面々

 

 

実際にそうなってみると

 

それがどんなに嬉しいことなのか

 

繋がっていると想っている心も

本当にそうなのだという

証が目に見えるということが

 

これほども人の心を

明るく軽くし

やる気を湧き出させるのか…

 

 

そのような満足感を

今まさに味わっている

 

チェ・ヨンと迂達赤

 

 

 

 

お前たち

 

 

 

さあ

 

行くぞ!

 

 

 

 

用意はすべて整っているな!

 

 

 

 

はいっ

 

 

 

 

全員が場を改め

赤く高揚した顔でテジャンを見つめる

 

それを満足そうに見返すチェ・ヨン

 

では今から王様と王妃様のとろこに参り

ご挨拶をしたら

出陣するぞ

 

その前に一言だけいっておく

 

 

 

その一言を絶対に聞き漏らすまいとする

迂達赤

 

 

 

いいか

 

お前たち

 

 

 

一人も

誰一人も

欠けることなく

 

 

必ず

絶対に

再び

 

俺たちはここに戻ってくるぞ

 

 

よいな

ただの一人もだ

 

 

負傷であろうがなんであろうが

戻ってくる時は皆一緒だ

 

 

よいな

一人も欠ける…

 

一瞬そこで言い澱むチェ・ヨン

 

 

どうしたのだ?

あのテジャンが?

 

あり得ぬことに…

いや

あり得ぬことを想像して…

 

瞳に涙??

 

 

ま…さか…

 

そう迂達赤が思った時

 

 

 

…などということがあったら

 

 

 

 

よいかっ‼︎‼︎‼︎

 

 

 

 

爆音というか雷光が落ちるというか

まさにそのような

王宮中に響き渡るような怒声

 

 

先ほどのウンスの

 

 

私絶対に離さないからっ‼︎

を上回る

 

地響きと共に響き渡る声

 

 

 

俺が絶対に許さぬからな‼︎

 

 

わかったな‼︎‼︎

 

 

返事はっ

 

 

 

はいっ‼︎‼︎

 

 

 

そう腹の底からを力を込めて

返事をする

迂達赤

 

 

 

チェ・ヨンはどうしても

そう言わずにいられなかった

 

 

今までももちろんそのようなこと

いつも思っていた

 

 

しかしこれまではそのようなこと

口にしたことがなかった

 

 

口にせずとも

いざとなれば自分が

危ない奴を護ればよいと思っていたから

 

 

しかしそれにも限度というものがある

 

 

一人一人の意識を高め

自分でやれることは

やらせねば

 

そうしたほうが安全度は

より増すというもの

 

そのようにして

もちろん

可愛い部下たち

迂達赤を護らねばならぬから

 

 

だがそれ以上に

医仙…俺の妻…ウンス…運水から

 

いや

ウンスと約束したのだ

 

 

誰一人けがをせぬよう

必ず全員で帰って来いと

 

俺にいたっては

怪我をしたら許さぬと…

 

 

だから俺は絶対に護らねばならぬ

その約束

 

一度破った武士の約束

これ以降は一つたりとも

破ることなどできぬ

 

俺はウンスと約束したのだから

 

 

実はチェ・ヨンの心は

その想いでいっぱいであることなど

 

ここにいる

純粋な迂達赤 

知る由もない…

 

 

 

 

あれ?

 

何か今

 

地響きみたいなものしなかった?

 

 

 

典医寺にいるウンスが

ヘジョンとミソンに言った

 

二人は目を合わせながら笑っている

 

どうせチェ・ヨンが吠えてるんでしょ

迂達赤に…

 

そう思いくすくす笑っていた

 

 

ウンスは手にした先ほどのチェ・ヨンの

写真を見る

 

 

あなた

いよいよ出陣なのかしら…

 

 

ああ…最後に一目会いたい

 

王様と王妃様のところに行くはずだから

私もそこに行かなくては

 

と焦り席を立とうとする

 

 

それについて行こうとする

ヘジョンとミソン

 

 

ああちょっと先に行ってて

 

というウンス

 

 

二人はすぐに感づいたが

 

 

はいわかりました

 

医仙様もすぐに

気をつけて…

 

といい部屋を後にする

 

 

もちろん二人はウンスを一人になど

するわけない

廊下にはテマンもいる

 

皆分かっているのだ

 

 

ウンスの考えていることなど

 

そしてチェ・ヨンの想いなども

 

 

二人が最後に何をしようとしているかなど…

お見通しなのだ

 

 

 

そう…今から二人が行くところは

あそこしかない

 

二人だけの秘密の場所

 

 

 

だが

 

ウンスを

チェ・ヨンを

 

護ろうとする者は

 

すでに誰もが知っているあの秘密の場所

 

 

 

私たちは隠れて

ただ息を殺して

 

ウンスを護る

ただそれだけ

 

 

そう

 

三人と…

 

そうそうもう一人

 

チャン・ビンが

 

まるで影武者のように

 

 

ウンスを護り

そして

チェ・ヨンを

 

護ろうとしている

 

 

あの

二人だけの秘密の場所で…

 

 

 

 

image

お前たちよいか

一人も欠けることなくここに戻るぞ

よいなっ

 

 

 

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 未分類

4 Comments

yukiukiyon  

4. Re:理想の上司

>91714hahaさん

コメありがとうございます♡

まだまだっ。
まだまだっ。

あああ。

2016/03/08 (Tue) 13:53 | EDIT | REPLY |   

91714haha  

3. 理想の上司

カッコいい隊長!皆の隊長!凛々しく戦って着てください
あれ?まだ行ってなかった(ノ゚ο゚)ノ

2016/03/08 (Tue) 13:49 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

2. Re:おはようございます。

>でんべさん

>でんべさん

コメありがとうございます♡
今電車の中で
読んでました
もう何回目か?w

したよね♡
すっきりするくらい♡♡

ヨンの笑顔が目に浮かび
浮かびすぎて♡

やる気がでます

今日秘密の場所で♡

いけるのかいけないのか
どうしよう(・・;)

ほんとは
アメ限したいくらいだけど

この状況では
さすがに無理か(>_<)

2016/03/08 (Tue) 09:14 | EDIT | REPLY |   

でんべ  

1. おはようございます。

思いっきりしたでしょ(笑)

違うものも…( ´艸`)

無事に怪我だけで帰って来てね…!

み~~んな、いい仲間です♪

2016/03/08 (Tue) 09:08 | EDIT | REPLY |   

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