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あふれ出る想い 番外編4 ーヨンとウンス 戦を前に震える心ー

 

昨晩チェ・ヨンとウンスは

典医寺にあるウンスの部屋で

初めて一晩を共に過ごした

 

一晩といっても…

 

宴が終わってからゆっくりと

典医寺まで歩き

 

そこからまた二人で

いろんなことを話し

互いを理解し

 

そして ウンスは

チェ・ヨンの大きく逞しい

体に包まれ

その胸にすっぽり入り

 

共に深い深い眠りに落ちた

 

数時間…

それはたったの数時間だった

 

だが二人は人生の中で最も深く

なんだか体も心もふわふわと

宙に浮いているような

そんな心地良い眠りに

 

ただの眠りに

 

この上ない

幸せな気持ちを感じていた

 

 

人の体ってこんなに温かいものなのね

高級羽毛布団なんて

全然めじゃない

 

ヨンの温かさ その心が伝わり

 

数時間後には行ってしまう戦を思い

ざわつき始めていた心が

少しは落ち着く…

 

ウンスはそのように思い

 

それまでの何とも言えない

気持ち悪く不安な心は

 

その時は

どこかへ消えていた

 

 

しかし

鳥のさえずりが聞こえ始める暁のころ

その深い眠りから解けようとするころ

 

二人は同じ夢を見ていた

 

とてつもなく悲しい何か…

それが何かは分からないが

 

二人にとって耐えられるかどうか

それくら悲しい何か…

 

そんな夢だった

 

何かは分からないがあまりにも悲しくて

夢の中で泣き

 

その流れる涙の冷たさで

目が覚めたウンス

 

 

 

 

ヨンがいない

 

 

眠る時までいたのに

 

 

怖くなって再び涙があふれ

 

ヨン…

 

 

ヨンっ

 

 

ヨン!

 

 

叫んでいた

 

 

 

その声に驚いたチェ・ヨン

 

 

どうしたのだ!

ウンス

 

そう言いながら

慌てて部屋に戻ってきた

 

 

ヨン…

 

なぜいないの

私の側に…

 

 

どこに行っていたの?

 

 

私になにも言わずに

どこにもいかないで

 

お願い

 

お願いだから…

 

 

 

あぁ…

ウンスはやはり戦が不安なのだ

 

チェ・ヨンにはすぐに分かった

 

それはそうだ

 

ウンスのいた天界では

いつ死ぬか分からないような戦

そのようなものなどないのだから

 

そんなものとは無縁の世界

 

高麗に連れてくる時も

 

俺の血のべとつきに

その臭いに

怯えていた

 

最初などは

殺人鬼…サイコと呼び

怯えた目をしていたウンス

 

あの恐怖に満ちた目…

今も忘れられぬ

 

 

ようやく祝言を挙げ

まだまだ足りぬが

それでもいろんなことを話し

 

ようやく互いのことを分かり合い

 

さあ  これからと

愛を育んでいこうとする時に

何が起こるか分からぬ戦に

行かねばならぬなど…

 

いくら任務といえど

高麗で生きていくということの

現実として受け止めるには

 

ウンスにはいきなりで

余りにも辛すぎる

 

 

俺もまた

 

今まで生などどうでも良い

と思っていたゆえ

戦に行くのに怖い物など

何一つなかった

 

その俺が

 

この俺が

 

怖いのだ

 

今は戦に行くということが

 

 

チェ・ヨンもまた

ウンス同様

 

今日からの戦のことを考え

 

行かねばならぬ戦

早く征伐しすぐに戻る

 

と思う反面

 

ないとは思うが

もしも…

 

俺やウンスに

もしも不測のことが起きたら

 

 

そう思うと

 

自ら戦にいくということが

ウンスを

連れまたは置き戦に行くというこが

今さらながらに怖くてならなかった

 

 

考えても考えても

ウンスの目にみえぬその恐怖を

どう消してやればよいのか分からず

 

 

チュンソクだ

 

 

そう思い

廊下で護っているだろう副隊長に

チェ・ヨンは会っていた

 

その脇にはいつものように

テマンもいた

 

 

テジャン

もう時間がありません

 

大丈夫でしょうか

医仙様は…

 

それにテジャンも

不安が表情に表れてますぞ

 

そのような顔では

医仙様の心を落ち着かせるなど

到底できますまい

 

 

これまで

自分の顔に色などあるはずない

と思っていたテジャン

 

そうか…

俺はそのような顔をしているのか

 

チュンソクにそう言われ

初めて気づいたチェ・ヨンは

こう言った

 

自分の気持ちを

 

 

どうすればよいか分からぬのだ

不安でならぬ

俺自身が

 

ウンスを置いていくことも

また連れて行くことも

 

そして戦いにいく俺自身も…

 

 

 

 

初めて自分の心の内を吐露してくれた

テジャン

 

チュンソクはそれに驚くと同時に

至上の喜びも感じ

 

このテジャンを

今や弟のように思えるテジャンを

なんとかしてやらねば

そう思っていた

 

 

 

とにかくもはや小一時間ほどしか

ありませぬが

 

私があともう一時間ほど

引き延ばしますゆえ

ひとまず二時間ほどの間に

なんとかしていただけますか?

 

まずはこの場を収めるのです

 

 

今のその見えない不安で一杯な

お二人の心から

できる限りその気持ちを

取り除くのです

 

それにはどうすればよいのか…

お分かりになりますね

 

お二人のお心が満たされることを

なさればよいのです

 

 

では…

私は兵舎に戻り

時間をつなぎますゆえ

 

テジャン

 

あと二時間ですよ

お願いします

 

 

その後のことはそれから考えましょう

 

 

医仙様が戦に共に行かれるのかどうするのか

それについては

お二人のお気持ちを整えたうえで

 

 

 

そうチュンソクは言うと

テマンに引き続き

ここに控えるように言い

 

兵舎に向かって行った

 

 

 

 

 

 

不安がどんどん大きくなり

今やその不安に押し殺されそうに

なっているウンス

 

 

一体どうしたらその心を

落ち着けることができるのだ…

 

それも二人の心が

満たされる何か……?

 

 

チェ・ヨンの顔が急に赤くなる

 

 

この欲か?

いや

一つになることで得られる

何にも代え難い充足感か

 

それまで個々であった俺たちが

一つになれたという

 

二人が一つになれたという

 

あのこの上ない満足感

そして互いが互いのものになった

という安心感…

 

 

思い起こせば

 

正しい道から外れたことを

してしまったはずなのに

 

結び合った後の俺たちは

 

今までにないほど

明るく

はしゃぎ

とても楽しかった

 

そして前に進もうとしていた

 

 

一つになった後

俺は  顔を拭こうと鏡を見た

 

すると

それまで土色で生気のなかった

この俺の顔が

 

何とも言えぬ

輝きと艶やかさで満ちあふれ

とても驚いたのを覚えている

 

まるで顔に太陽の光でも

降り注いでいるような

 

いや

月の薄蒼白い透き通る光を

浴びているといった方が

よいだろうか…

 

それはウンスも同じだった

 

美しく可愛らしい顔が

何十倍にも

何百倍にも

内面からあふれる艶やかさで

 

もはや神々しくも見えた

 

 

俺は…

 

いってよいのだろうか…

 

 

 

その時

 

 

 

ヨン!

 

 

 

そうウンスが叫んだ

 

もはや条件反射のように

駆け寄るチェ・ヨン

 

 

ウンスを抱きしめ

唇に…

 

 

いや一瞬躊躇するチェ・ヨン

 

その迷うヨンの瞳の動きを逃さぬウンス

 

 

求めている

俺を…

 

 

そう 一目で分かった

 

 

あの時のことがもはやトラウマにも

なりかけていたチェ・ヨン

 

その時はそれが一番だ

これでよいのだと思ったが

後々から考えてみると

 

やはり勢いに任せすぎ

恥ずべき事をした…

 

そのような気がしてならず

そのような自分が許せなかった

 

もっとウンスの初めてを

幸せで満たしてやることが

できただろうに

 

一つ一つゆっくりと

ウンスの全てを

知っていきたかったのに

 

 

そう思うと

チェ・ヨンは辛かったのだ

辛かった…

 

 

だが

ウンスが

 

泣き 震えている

その不安な心をあからさまにして

 

 

俺が傷ついたら

もしも死ぬようなことがあったら

 

そう考えているのだろう

そのようなこと

絶対あるはずがない…はずなのだが

 

 

それを俺は言葉で説明できるだろうか

 

この俺が?

 

説明が下手で

会話ができず

 

これほをウンスを悩ませてきた男が?

 

眠りに落ちる前の二人の時間で

ようやく分かり会えたところまでいったが

 

まだまだ足りない

俺がすべてを説明するには

もっともっと時間が必要だ

 

 

短い時間にすべてのことを

伝えるような能力俺にはない

 

 

なぜなら

これまで俺の一言で

 

チュンソクが

迂達赤がそのすべてを

理解してくれたから

 

 

だがウンスにそれは無理だ

 

チェ・ヨンはそう

下を向き考えていた

 

抱きしめているウンスは

 

俺の体にも伝わるほど震え

こんなに震えて…

 

俺の中にいてもなおだめなのか

 

 

 

ウンス

 

 

こちらを向いて

 

 

そう言うが

まったく耳に入らないようで

下を向いたまま

 

あの一瞬の心地良い眠り

だが何か悲しいあの夢

 

 

まさか暗示ではないだろうな

 

 

俺たちの未来の…

 

 

チェ・ヨンの不安もまた募る

 

 

そしてこうも思う

 

ウンスがこれほどまでに

弱い女(ひと)だったとは…

 

いつも明るいから

大丈夫という顔をしているから

ここまでとはまさか思わなかった

 

 

だから

チャン・ビンがウンスをよく見て

その心の機微を見抜いて

よく声をかけ

必要であれば落ち着かせ

それでもだめなら抱きしめて

 

そのように心を砕いてきたのか

 

今さらながらにチャン・ビンこそが

ウンスには必要な男なのでは

 

そのようにすら思えてくるチェ・ヨンだった

 

 

それがヨンのことだから

これほどまでにウンスが弱くなるのだ

ということにすら気づかず…

 

 

俺はウンスを護ると豪語してきたが

それがこのざまだ

 

 

本当にできるのか?

高麗を王を護らねばならぬ身で

ウンスを本当に護れるのだろうか…

 

 

いつも一緒にいてやれぬのに

 

 

下手をすると留守にする方が多い身で

それも命を懸ける任務で…

 

 

チェ・ヨンはなんとなく自分がウンスを

不幸にしてしまうのではないか

もはやそのような想いにすら

苛まれ始めた

 

 

いや

 

 

チュンソクの言葉をようやく思い出し

 

とにかく今のこのウンスを

なんとか助けねば

 

そう自分を奮い立たせ

 

ウンスの目を見つめながら

 

必死に呼びかけ始めた

 

 

image

ウンス 俺の声が聞こえるかっ

 

 

===============

 

長くなりすぎました

 

続きはアメ限で…

このあと…

 

===============

 

 

 

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 未分類

3 Comments

yukiukiyon  

3. Re:不安・・

>ao2772さん

コメありがとうございます♪

戦…いなくなるどころか
死んでしまうかも…
でも行かなきゃならない…

このウンスの葛藤と想うと…
このままでは無理でしょ?

そう私も想いました…

なぜ二人はこうも棘の道を
いかねばならぬのか…

なぜでしょうか

それは多分
それを乗り越え国をよくする
それができるだけの
器が

この二人にはあるからだと…

想っております

ごめん…

ヨン
ウンス

2016/03/03 (Thu) 11:51 | EDIT | REPLY |   

ao2772  

2. 不安・・

戦の経験のない世界のウンスにとっては 未知なる世界で不安で仕方ないよね・・・

戦に行かなければならないヨンにとってもつらい・・
ホントは職を辞してウンスとのんびり暮らしたいはずなのに・・

う~ん 試練だな

2016/03/03 (Thu) 11:07 | EDIT | REPLY |   

みぃた  

1. 無題

ウンスの不安わかるわぁ(>_<)
女は好きな人の前では弱くなるものなのよーヨン(இɷஇ )

ボン寝かせてお茶とお菓子を準備したので
いざ新しいアメ限いっきまーす!

2016/03/02 (Wed) 14:40 | EDIT | REPLY |   

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