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あふれ出る想い 18 ーチェ・ヨンとウンスの処罰ー

 

宴会が行われる宣仁殿では

 

それに先立ち

チェ・ヨンとウンスの仮祝言が

執り行われるという沙汰が出て

その準備をしている女官たち

 

明日午前 戦に出立する

ということもあり

深酒は決してできぬこの宴

 

開始は申の刻(午後四時くらい)

とされていたが

 

チェ・ヨンがウンスの誤解を

解くのに手間取っているとかで

すでに二時間ほど開始が遅れていた

 

聞くところによると

 

王妃の手を笑顔で握っていた

というチェ・ヨンをウンスが

ひどく怒っていて

 

さらにそれを説明せぬまま

チェ・ヨンが仮祝言の段取りまで

勝手に進めたため

 

完全にウンスは怒り

王妃とチェ尚宮の元から

走り去り行方不明となったらしい

 

ようやくそのウンスを見つけ

テジャンの部屋で説得している

らしいが

なかなか話がまとまらぬ

 

そいうことだと

チャン・ビンを通じ

 

武閣氏や女官

迂達赤や禁軍の武士達は

聞いていた

 

 

あのテジャンが医仙様を説得

 

 

それ自体が迂達赤には到底

信じられなかったが

 

チャン侍医がそういうのであれば

そう信じるしかない…

 

が しかし

 

この者たち女官以上にたちが悪かった

なにしろかなりの噂好き

 

しかも常日頃 特訓で痛いほど

いじめ抜かれているテジャンの

噂ともなればなおさらだ

 

これ以上面白い話はない

 

 

あの女人に全く興味を示さず

むしろ婚約者が亡くなってから

というもの

生きているのかどうかも

分からないほど生気のなかった

テジャン

 

まだ若いのにテジャンという

立場に就いたチェ・ヨン

 

だがその実態は

めんどくさそうに指示を出し

実質の指揮はチュンソクに任せ

暇なときは三日三晩

飲まず食わずで寝て

 

そんなどうしようもない

テジャンだったが

 

戦でいざという時にはやはりテジャン

彼しかいないというくらい

目覚ましい働きで

多くの部下を護ってきた

 

そして

残念ながら命を落とした迂達赤には

手厚く手厚く情けをかけ

その家族の面倒も影に日向にみてやる

 

そういうテジャンが実は皆大好きで

だからこそ このような

噂をたてられる好機など

後にも先にもこれが最後と思い

護りの体制を取りながらも

 

それぞれが想像し

目が合えばああだこうだと

話をしていた

 

トルベが

 

お前達

まったくなってないぞ!

 

槍を振りかざしながら

渇をいれるが

直るのも一瞬で

いなくなるとまたそわそわとする

迂達赤

 

テジャンと医仙様は

あれかな…

本当に話をしていただけなのか?

 

外に出されてはいたが

なんとなくああ…とか

はあ…とか

そのような声が聞こえてきたが

とトクマンが言う

 

テマンがその頭を後ろから叩き

 

そんなわけないだろう

あのテジャンだぞ

 

まったく

何言ってんだ

 

 

そのような打ち消し役を

彼は買って出て

 

俺のテジャンをそんな風に言うやつ

は許せない

 

チャン先生と俺と

チュンソクだけでいいんだ

 

そう言いながら

ひらすら噂を打ち消して回っていた

 

 

 

 

 

祝言は仮のもので今夜は二人を夫婦と

認めるだけの簡素なもの

 

そう聞いていたた女官達

 

隅々まで部屋をきれいにして

 

ウンスが好きだという

黄色い小菊を飾って欲しい

というチェ・ヨンの一つだけの

希望をかなえるべく

 

庭や野原に咲いている小菊から

きれいなものを選りすぐり

場を飾っている

 

飾り付けも終わってみると

そこはまるで黄色い小菊畑の

ような様相となり

 

よくもここまで集められたものだと

 

女官や武閣氏たちは

自分たちの頑張りを

早くあの素敵なテジャンに

褒めて欲しい

 

そう想い浮き足立っていた

 

 

 

さて あとどれくらいしたら

王様 王妃様

そして

チェ・ヨンとウンスは

こちらにやってくるのか

 

聞くところによると

今四人は康安殿で段取りをつけて

いるとか…

 

あと半刻(30分)ほどして

戌の刻(午後7時)くらいには

遅くとも祝言が始められる

のではないか

 

と今か今かとその開始を待ち続け

ている皆であった

 

 

 

 

 

 

康安殿では

 

ウンスとチェ・ヨンが

互いに処罰は自分が受ける

ものだと言い張り

それぞれの主張は平行線のまま

 

 

しびれを切らした王が

 

分かった

 

と大きな声を張り上げ言った

 

 

宴を放りだし一時不在となった

罪に関しては

二人共に責任があるとして

二人を罰しよう

 

 

間者がいるやもしれるのに

警備の指揮を放りだした罪

これはチェ・ヨンにある

 

 

ゆえにチェ・ヨン

 

そなた戦から帰ったら

当面の間謹慎処分とする

よいな

 

医仙そなたも戦が終わり

患者の容体が落ち着いた時点で

一定期間謹慎処分だ

 

その間俸禄はないと思え

 

 

そして祝言前に事を犯した罪

これは罪が重いぞチェ・ヨン

 

医仙は天界のお方なのだ

天界のお方にそのようなこと…

失礼きまわりない

 

よって

チェ・ヨン

 

そなたに…

 

待って!

 

 

またか…とその場は

いささかうんざりした

 

もう仮祝言そして宴を始めないと

明日の戦いにも影響を及ぼす

 

そしてウンスの待っては

大体がもっともな事ばかり

 

ではあるが…

 

 

真正直なのはよいが

嘘も方便というもの

郷に入っては郷に従え

 

と思う事も多い

 

特にこの場では

ここで黙っていれば

すぐにでも祝言に移れるものを

また何か混ぜ返すのか

 

と一堂が少しげんなりとした

顔をする

 

 

しかし当のウンス本人は

自分がおかしいと想ったことは

すべて納得する答えにしないと

気が済まない性格…

 

 

チェ・ヨンはこのウンスの性格を

いやと言うほど身をもって

分かっていたが

まさか王と王妃の前でも

ここまで真正直というか

竹を割ったような性格なのかと

思うと…

 

先が思いやられるというか…

 

いやいやそういうところがやはり

可愛いくもあり

相手のしがいがある女人だ

 

と心の中で改めてウンスの

可愛らしさに惚れていた

 

 

 

さて今度はなんというのか

ウンス…

 

 

 

その…契りを婚前に交わして

しまった罪…

 

そのような罪が高麗には本当に

あるんですか?

少し信じられませんけど…

 

でもあるとしたとしても

それは私と同意のうえですので

 

ですからこの高麗でそれがだめ

という決まりなら

私もチェ・ヨンと同罪ですから

同様に罰してください

 

 

ただし!

 

 

いいですか

聞いてください

 

先ほど王様が天界の人に申し訳ない

とおっしゃいましたが

天界式…というのであれば

 

それは割と当たり前というか…

 

いきなり少し声の大きさが小さくなり

勢いも弱くなるウンス

 

 

割と普通なんです

天界では

 

 

結婚までその…という人は

あまりいなくて…

 

お互いに気持ちがあり

愛し合っていれば

それは当然のこと…

というか…

 

 

一堂が

天界ではそういうものなのか…

と驚く中

 

 

一人こめかみと首筋に

青筋立てるチェ・ヨン

 

 

ウンス それはどういうことだ?

まさか…

 

いや いやそんなことはない

先ほど…

 

とウンスの方を思わず向き

問いただそうとする気持ちと

焦りの二つが

複雑に絡み合っている様子の

チェ・ヨン

 

 

もうこの二人は先ほどから

一体何をしているのかと

呆れる一堂

 

 

こういう事は二人でしてくれない

ものかと思い始めたところに…

 

 

あのチュンソクが割って入り

 

 

テジャン

もう時間もないことですし

ここは一旦引かれて

二人仲良く同罪ということで

いかがですか?

 

と小声でチェ・ヨンを諭す

 

 

はっと我に帰り決まり悪そうに

するチェ・ヨン

 

 

王が場を見計らい

ようやく再び命令を出した

 

二人への処罰として

 

戦から帰り本祝言を挙げたのち

謹慎処分二週間とする

 

その間お主達は

自分たちの居場所を

明らかにしたうえで

そこから一切動かずに

過ごすのだ

 

よいな

 

先ほど申したとおり

その間の俸禄は一切ないから

そのつもりで

 

 

 

沈黙するチェ・ヨンと

ウンス

 

それは…もしや…二週間

お暇をいただける

ということでしょうか…

 

チェ・ヨンが珍しく

王の言葉の意味を訳して言う

 

 

それには答えず王は続ける

 

その間にチェ・ヨンは

この高麗をどのように立て直し

盛り興していくのかを書にまとめ

謹慎処分後私に提出するのだ

 

そして副隊長チュンソクとの

連絡 報告 相談を

毎日朝晩必ずテマンを通じて

行うように

 

それだけだ

 

 

そのやりとりを聞いていたウンス

 

 

それって二週間

欠勤扱いの謹慎処分にするってこと?

有給じゃないってことね…

 

とまた天界語で

ぶつぶつと言っている

 

ということは二週間

私とテジャンは二人でいられる

ということ?

そして場所を自分たちで

決めて良いということは…

 

新婚旅行に行けるってこと?

私たち?

 

あの忙しくてどうしようもない

テジャンと私が?

二人きりで二週間好きなところ?

 

同じ言葉を何度も繰り返し

段々上機嫌になるウンス

 

先ほどまで泣いていたのが

チェ・ヨンへの苛立ちを

吐き出していたのが

まるで嘘かのように

 

今や

自分の中にしまい込んでいた

溜め込んでいたすべての想いを

吐き出し

すっきりしたうえに

新婚旅行の許可まで

いつのまにかもらっている

 

ウンスは

完全に舞い上がっていた

 

その前に戦があるという

厳しい現実を今はすっかり忘れ…

 

ウンスは相当に舞い上がっていた

 

これまで目にしたことのないような

喜びをあふれ出させている

ウンスを見て…

 

チェ・ヨンはもちろん

そこにいた王と王妃も

チェ尚宮とチャン・ビンも

そしてチュンソクも

 

皆がこれまでかけてきた

ウンスへの高麗での苦労に

 

これで少しは

ほんの少しかもしれないが

報いられる…

 

そう喜びを隠せずにいた

 

 

チェ・ヨンも王の慈悲に

深く心を打たれながら

この王のため

この高麗のため

 

そして自分にとって一番で

唯一の存在 ウンスのために

 

これから己の信義をもって

一所懸命仕えていく

 

そう心に改めて誓っていた

 

チャン・ビンが

ではそろそろ仮祝言に参りましょう

そう皆を促す

 

もう皆が待ちくたびれています

心も体もくたくたかもしれぬ

明日から戦というのに

腹もすかせて大変でしょう

 

王が

そうだな では参るとしよう

 

そう言った時

 

今度はチェ・ヨンが

待ったをかけた

 

まだ何か?

といよいようんざりする一堂

 

チェ・ヨンが言う

 

王様これほどまでに

仮祝言と宴を引き延ばし

申し訳ありません

 

ですがあと

小半刻(約十五分)

ほどでよいのです

 

どうしてもお時間が

いただきたいのです

 

そう切に願い出る

 

一体何にその時間が必要なのだ?

ここまで待ったのだ

どうしても必要であるなら

そのくらいの時間

よいだろう…

 

ありがとうございます

では皆は

王様と王妃様をお連れし

先に宣仁殿に参ってくれ

 

俺とウンス

…そして

 

チャン・ビン…

 

 

少し話がしたいことがある

王様

この場を少しお借りしても

よろしいでしょうか

 

なんとなく場を察した王は

 

よいぞ

ただし小半刻

それ以上はもう待てぬからな

 

そう言うと

ほかの者を連れ

その場から去っていった

 

 

そこに残された

ウンスとチャン・ビン

 

チェ・ヨンが

 

申し訳ないが時間がないのだ

俺のいう事に素直に

従って欲しい

 

急ぎそのような事を言うと

ウンスにしばらく耳打ちをする

 

一つ一つのチェ・ヨンの言葉に

頷づきながら聞いている

ウンス

 

そして最後にその瞳に

すがるようでもあり

大丈夫か確認するようでもあり

頼んだぞというようでもあり

 

そのような複雑な眼差しで

チェ・ヨンは見つめると

 

 

怪訝そうな顔をしていた

チャン・ビンに向き合い

 

 

これまで幾度も俺はそなたに

迷惑をかけてきた

 

俺はそなたの俺への真心

分かっていたのだ

だがこれまで素直に

なれずにいた

 

今回のこともお前がいたから

ここまで取りまとめられた

ようなもの…

 

何度言っても足りぬが

心より

心よりお前に礼を言う

 

そう言うと深く頭を垂れ…

しばらくの間

その頭を垂れたのち

 

こう言った

 

お前のウンスへの気持ち

俺とまったく同じようなもの

 

分かっているのだ

そのことを

 

このままではその心

どうしてよいか分からぬだろう?

 

もし俺がお前の立場ならそうだ

多分…壊れてしまうだろう

 

だから…

俺はここから席を外すゆえ

二人で話せ

 

真の気持ちを

お前の心を

ウンスと話せ

 

この小半刻

 

この時間だけ

俺は許す

 

いいな…

 

そういうとウンスに目をやり

二人の視線を絡ませると

 

幾分肩を落としながら

その場を去っていった

 

 

 

image

お前たちいい加減にせぬか

そのようなやり取りは

二人でせよ

 

 

 

============

長くなりすぎました

すみませぬ…

次のチャン・ビンとウンス

のやり取りから仮祝言

冒頭まで

このあと

すぐにアップします

============

 

 

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6 Comments

yukiukiyon  

6. Re:無題

>みぃたさん

コメありがとうございます

頑なさが好きといっていただけて嬉しいです♪

2016/02/25 (Thu) 21:06 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

5. Re:おはヨンございます

>ぽんたさん

コメありがとうございます
ご褒美ですたしかに

2016/02/25 (Thu) 21:06 | EDIT | REPLY |   

みぃた  

4. 無題

王様、ステキなはからいですね(*^^*)
やるじゃん♡と思いながら読んでいました。
ウンスもヨンもガンコですが、
私はその頑なさが好きです♪

2016/02/25 (Thu) 18:32 | EDIT | REPLY |   

ぽんた  

3. おはヨンございます

これで侍医の気持ちに、一区切りつけばいいね。

戦場から戻ったら、新婚旅行♪

ご褒美のような処罰でよかった。

2016/02/25 (Thu) 10:00 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

2. Re:無題

>なかてんさん

早速のコメありがとうございます♪

はい…
ヨンは心を鬼にして…
この先の事を考え…
辛いですが…
寛大な場を用意しました…^^;

2016/02/25 (Thu) 09:22 | EDIT | REPLY |   

なかてん  

1. 無題

ヨン、侍医と2人きりにさせるなんて、寛大ですね

2016/02/25 (Thu) 08:23 | EDIT | REPLY |   

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