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あふれ出る想い 16 ーチェ・ヨンとウンスに導かれた二人ー

 

王と王妃は康安殿で

チェ・ヨンとウンスが来るのを

今か今かと待っていた

 

王の侍従アン・ドチに

 

まだ来ぬのか?

ともう何度聞いたことか…

 

アン・ドチもおろおろする

ばかりで

 

つい

 

あのテジャンと医仙様は

その…あの…

 

と言いかけた

 

なんだ申してみよ

 

そう王が幾分怒った様子で言う

 

その…ですから…

 

なんじゃ 申してみよと

言うておるに

 

ついには王妃まで焦れて言う

 

ですから…

 

それでは申し上げますが…

 

お二人は先ほど

契りを交わされたばかり故…

 

離れ難くお支度にも

手間取っておられる…

 

と…思われます…

 

 

 

一瞬沈黙するその場

 

 

 

間を置いてから王妃が

 

 

そのように時間のかかる

ものなのか

 

 

とあまりにも率直な

物言いをした

 

先ほどチャン侍医から

おおよそのことは

聞いていたため

 

契りを交わすの意味については

朧気に分かっていたようだが

 

このようなことを顔色

一つ変えずに聞くということは

 

その詳細についてはよく

知らないのだろう

 

まだ若くよく分かっているのか

どうか分からない王も

 

 

その王妃の問いかけを

そのままにするわけにもいかず

 

 

アン・ドチに再び聞く

 

 

申してみよ

 

 

折しも先日祝言をあげたばかりの

アン・ドチは

 

 

なんということを言ってしまったのだ

 

と顔を真っ赤にしながら

脂汗も流しながら

自分の事を想像しながら

 

渋々説明する

 

 

え…あ…

そうですね…

 

 

 

あの…初めてと思われますので

多分…それほど…時間は…かか

…ぬとは思うのですが…

 

 

それが……も続く…

ようであれば…それなりに…

 

時間はかかると思われます

 

私の場合はそれほど…

 

 

そう下を向きながら話していた

アン・ドチが顔を上げると

 

 

王と王妃が顔を真っ赤にして

二人とも下を向いてる

 

王などは机に置いた両方の

握り拳に力が入りすぎて

赤いを通り越し青白くなり

ぶるぶると震えている

 

 

もうよい

 

 

そういう王

 

 

だが王妃はその高揚した顔で

アン・ドチにたたみかけた

 

 

人によって時間が異なる

ということは

 

テジャンと医仙は二人の

想いがようやく真に通じ合い

 

その想いを深く確かめ合うがゆえ

 

このように長らくこちらに

来られないということなのだな…

 

 

 

なるほど…とうなづきながら

王も続けて

 

 

今まで心にしまい込んでいた想いが

 

人のそれとは比べものにならぬほど

想像もできぬほど大きすぎたゆえ

 

その心を合わせることで

改めてその想いの余りの

大きさに気づき…

 

そしてその想いは止まらず

次から次へと

あふれ出してしまうがゆえ

 

 

本当はだめだと分かっていても

どうにもならぬ

その気持ち止めることなどできぬ…

 

そういうことなのか…

 

 

初めて聞く王のそのような

 

人の想い

 

ということに対しての言葉

 

王妃は自分よりも想いを紡ぐ王に

王の言葉の深みに驚き

 

そのようなお気持ちがやはり

お分かりになる

気持ちの細やかな方だったのだと

思い…

 

 

あぁ…やはりこの人だった…

 

 

と改めてあの時の自分の心の響きが

間違ってなかったのだと

 

思わず心から湧き起こる笑みを

その美しい顔に湛えた

 

 

 

先ほどの言葉を言い終わるに連れ

 

これまで見たことのない

光り輝くといってもよいだろうか

その瞳に炎のような灯を燈した王は

 

王妃を見つめ

 

こういった

 

 

我らもそうではないか?

王妃

 

同じではないだろうか

あの者たちの想いと…

 

 

あのすばらしき勇者

チェ・ヨンと

 

あのすばらしき知者

医仙

 

あの二人の想い

あふれんばかりの想いは…

 

 

まだ言葉を続けたかった王だが

瞳から熱いものがじわじわと

あふれ出し…

 

そしてそれをぬぐうわけでもなく

 

ただただ 王妃を見つめる

 

心の…

王の心の目で

 

 

 

すまなかった

 

今まで王妃の気持ちも

分からず

考えず

頑なになり…

 

 

チェ・ヨンが教えてくれたのだ

男の恋心というものを

 

男というものは

その者を想えば想うほど

頑なになってしまうものなのだと…

 

 

想いが強ければ強いほど

女人の心を

勘違いさせ

惑わせ

悲しませてしまうと…

 

 

自分がそうであったように

王様もそうではないのですか?

 

 

とあの者が…

チェ・ヨンが気づかせてくれたのだ

 

 

私も思えば

チェ・ヨンと同じであった

 

ただ素直になればよいものを

 

王妃は私のことなど

露程も思っていないと

勝手に思い込み…

 

そうだと思い込み…

これまで

頑なに心を開けなかったのだ

 

 

 

それまで下を向いていた

顔を上げると

 

 

この愚かな私を許してくれまいか

 

 

 

そうきっぱりとまた清々しい

顔つきで

 

王は

 

そう言った

 

 

 

王妃はその大きく愛らしい瞳を

いっぱいに見開き

 

 

一つ うなづくと

 

 

 

こぼれそうな笑顔をその若く美しい

顔に湛えながら

 

 

はい 王様

 

 

といつもの低く暗い

王妃の声ではない

 

小さくもはっきりとした

可愛らしい一人の女人の声で

うなづいた

 

 

その返事を聞いた王

 

その身にまとわりついていた

暗い淀みは一気に去り

 

ほのかな灯しかない部屋であるのに

 

まるで高麗の将来を表すかのような

光に満ちた姿が

 

そこにあった

 

 

 

 

さあ テジャンと医仙が

もう来るだろう

 

 

私たちも

こうして向き合っておるのではなく

 

もう一度私とその手を

その可愛らしい手を

握らせてはくれまいか…

 

 

そなたの手はとても心地よく

 

この手を己のものとするだけで

なにか勇気が湧いてくる

 

そのような気がしてならぬ

 

そう王はいうと

 

いすを王妃の横に並べ

二人並ぶように座り

 

手の指と指を絡めしっかりと

握りあい…

 

そして王は

王妃のほんのりと紅色が刺さった

唇に自分のそれを軽く一つ置き

離すと

 

王妃の瞳を見つめ青年の持つ

初々しさを漂わせた

清らかな表情で

にっこりと微笑んだ

 

 

一瞬驚いた顔をする王妃

 

 

しかしすぐにようやく

 

ああ…

 

これまでの永い願いがようやく叶った

 

その想いから

 

甘い香りのする涙をぽろぽろとこぼし

 

王の手をもう一度

その温かい手で握りしめた

 

 

 

ああこの私たち…

 

早く医仙にみてもらいたい

 

そしてこれまで

よくがんばってきたと

 

あの明るく優しい…

初めて私の心を分かってくれた

医仙にそう言い抱きしめて欲しい

 

 

そう王妃は切に願い

 

医仙に早く会いたくてたまらない

気持ちでその胸を昂らせていた

 

 

 

 

 

 

ヨンとウンスより少し先に

慌てて戻って来たチェ尚宮

 

 

 

これから二人が参りますと

 

王と王妃に伝える

 

そして…

 

この度はうちの甥チェ・ヨンが

大変ご無礼なことをしでかし

申し訳ございませんでした…

 

処罰は私共々

受ける覚悟でおりますゆえ…

 

そう深々と頭を下げる

 

 

 

王がそれには無言でいると

 

 

耳慣れたチェ・ヨンの足音

が聞こえてきた…

 

 

しかしそれは今までとは

少し違う

 

床を一歩一方踏み締めながらも

その後を消すような音ではなく

 

軽やかなその足跡を残していくような

そんな足取りが聞こえてきた

 

 

扉の前でその今までとは

異なる足音が止まると

 

 

何やら二人の話す声が

聞こえてくる

 

最初は小さな声で何を言っているのか

分からなかったが

徐々にその声は大きくなり

 

王と王妃は顔を見合わせ

思わず吹き出した

 

 

 

 

ウンス

よいか

 

このまま

抱きかかえたまま入るから

よいな

 

俺から王様に詫びるゆえ…

 

 

え…?

 

そんなのだめに決まってるでしょ

 

私歩けるから降ろして

と体をばたばたさせる

 

 

まったく…困ったお方だ

 

 

そんな顔をしながら

チェ・ヨンは

 

ウンス

お前今は歩けないだろう

いいから俺の言うことをきいて…

 

 

叔母上もいるのだ

説明もしてくれるだろう

 

大体無理をして転びでも

したらどうするのだ

 

そういうヨンに

 

とにかくだめ

私絶対歩けるから

 

そう言って聞かぬウンス

 

 

じゃあ分かった ヨン

 

私の腕をつかんで…

 

そうね片方の腕は…

チャン先生にしようかしら

いえ

チュンソクさん?

やっぱりテマンさんかしら?

 

 

まあ誰でもいいけれど

両腕を掴んでもらえれば

私絶対に歩けるから

 

そういう脇からチャン・ビンが

涼やかな微笑みを浮かべながら

ウンスの左手を取ろうとする

 

だめだっ

 

思わず大きな声で叫ぶチェ・ヨン

 

自身の声で自らも驚き

決まり悪そうに一つ んっうんと

咳払いをする

 

 

そのようなことおかまいなしに

ウンスが続ける

 

 

それでなくても宴の開始が

遅れてしまったのに

 

そのうえ抱きかかえられたまま

お会いするなんて

 

そんなこと失礼すぎて…

恥ずかしくて

私には絶対できない

 

 

 

いつもであれば

最初はいやだいやだと言って

駄々をこねても

 

俺の言うことを聞けば必ず納得して

黙って付いてきてくれるのに

 

今日はどうしたというのだ

まったく…

 

 

そう思いながらもヨンは

 

そこまで言うのなら時間も

ないことだし…と渋々

 

 

王様 王妃様

チェ・ヨンです

 

 

大変遅くなりこの度はご無礼を

致しました

 

つきましては

このお役目を廃していただき

なにかしらの処分を下して…

 

何やら長々と言っている

チェ・ヨン

 

 

王はその口を遮るように

 

 

いつまで私たちに手を握らせた

ままにするつもりなのだ?

 

私たちはもう…

手を握る力も尽きてきているのだ

 

とにかく早くこちらへ参れ

 

 

そう言いと

チェ尚宮に目配せをして

外へ出す

 

 

チェ尚宮はチェ・ヨンの腕の中で

ばたつくウンスの姿を見て

 

呆れた顔を一つすると

チェ・ヨンに

ウンスを下ろせ

と顎で指示をする

 

大事そうにそろそろと床に

立たせその右腕をしっかりと

つかむチェ・ヨン

 

ウンスの体を自分の側に左の手で

引き寄せ

 

ここに体を預けるのだ

 

そう優しい眼差しを見せると

 

ウンスもそのチェ・ヨンの瞳を見て

嬉しそうに自分の身を

チェ・ヨンに預けた

 

すかさず左側のウンスの腕を

 

…ひとつつねりながら

 

チェ尚宮が持つ

 

いたっ

 

とウンス

 

 

チェ・ヨンが

何事だっという顔をして

 

大丈夫かウンス

どうした

何が痛いのだ

 

すぐにウンスを正面から

抱き抱えようとするチェ・ヨン

 

今度はそのチェ・ヨンの背中を

これ以上ない力で思いっきり

ひっぱたくチェ尚宮

 

 

いい加減にせぬかっ

 

 

そう一言喝を入れると

 

まったく

お前たちときたら…

 

早くせよ

 

そう言い

 

二人を心待ちに浮き足立つ

王と王妃の

元へと引っ張り入っていった

 

 

 

 

image

まったく なぜ今日は俺のいうことを聞かぬのだ

ウンスは…

 

 

==============

「しまい込む想い2」からの

連載開始以来 初めて更新を

1日空けてしまいました

誠に不本意です

申し訳ありません

 

な なんと 夜にキーボードの

電池切れ

そしてノートブックの電源を

会社に忘れ残り1%…

 

掃除をしながら電池充電を

待っていたのですがなかなか

進まずあきらめて

寝てしまいました...

 

な 何ということだ

情けない…

 

まだこのあと王とヨンを中心とした

やりとりがいろいろとありまして…

次こそ 仮祝言にいけるのか?

 

それは...知るひとのみぞ知る...

 

すぐにでも書いてアップしたい

ところですがここはぐっと抑え…

 

しばしお待ちを…

==============

 

 

 

 

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12 Comments

yukiukiyon  

12. Re:無題

>ao2772さん

コメありがとうございます♪

チャン侍医、次で大きな場面が
多分あるはずですので
お楽しみに…

王様と王妃様はもう大丈夫でしょう

ヨン&ウンス一時逃避行事件も
この待ち時間確保のためにはよかったということで
ご理解いただければ!

2016/02/23 (Tue) 23:39 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

11. Re:こんにちは

>alcchiさん

コメありがとうございます♪

ドチさん…みぃたんもいってて
ちょっと迷って削ろうかとも思いましたが
そのままにしてしまいました^^;

でもそうした方が王様と王妃様にはよいかな…と
今後の勉強のためにw

そう…仮祝言…そこまで入れたロング物語
行けるかどうか…
ちょっとまってくださいね♪

2016/02/23 (Tue) 23:36 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

10. Re:無題

>なかてんさん

コメありがとうございます♪

王様ようやく王妃様に心から素直になれて
この時間がある意味もてて
よかったです♪

2016/02/23 (Tue) 23:33 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

9. Re:おはようございます

>みぃたさん

コメありがとうございます

王妃様はこれから光輝きますよね~
よかった!

2016/02/23 (Tue) 23:32 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

8. Re:おはヨンございます

>ぽんたさん

コメありがとうございます
ウンスは笑顔が一番ですね

2016/02/23 (Tue) 23:29 | EDIT | REPLY |   

yukiukiyon  

7. Re:おはようございます。

>でんべさん

コメありがとうございます♪

王様と王妃様の手をつなぐ姿も
だんだん様になってきたかも…
よかったです

仮祝言 次か次の次までに
必ず…

2016/02/23 (Tue) 23:20 | EDIT | REPLY |   

ao2772  

6. 無題

おしい! もうちょっとでウンスの左側を確保出来たのに(´□`。)
ヨン 素早くブロックしたよ ふふっ
あわてる様子が目に見えるようです。チャン侍医・・・
お主も意外とちゃっかり横をキープするとは・・

王様と王妃様もヨンとウンスのおかげで 手だけでなく心もきつく結ばれて良かった。
素敵な祝言になりますように 

2016/02/23 (Tue) 19:28 | EDIT | REPLY |   

alcchi  

5. こんにちは

王様に尋ねられたら答えなきゃいけないのよね
ドチさん正直だからこっちが恥ずかしくなっちゃう♪(*ノ∀ノ)
王様も想いが言えてよかったです
叔母様の喝も入ったし次は仮祝言ですね

2016/02/23 (Tue) 11:21 | EDIT | REPLY |   

なかてん  

4. 無題

さすが王様、王妃に謝る所とても素敵。

2016/02/23 (Tue) 09:44 | EDIT | REPLY |   

みぃた  

3. おはようございます

ボンが珍しく超絶真剣にブロック遊びをしているためすぐに読めました(*^^*)

ドチさんっ、私も一緒にテレてしまいましたょ(/∀\*)
なんとも赤面しながら読みました笑

なんか王様がすごく素直…王妃様これは嬉しいよね♡
私もウンス同様、あの可愛い王妃様を妹みたいな目線で見てるところがあるので
やはり嬉しいです(*≧艸≦)

チェ尚宮おばさまがいると締まりますね‼︎
もぅあの2人に突っ込めるのはおばさまだけです笑


2016/02/23 (Tue) 09:24 | EDIT | REPLY |   

ぽんた  

2. おはヨンございます

だんだんウンスらしさを取り戻してきましたね。
やっぱりウンスは泣いているより、明るく笑っている方が
嬉しいです。
テジャン…
王様の面前だし…
宴に集まっている他の武官もいるんだろうし…
イチャイチャするのは二人だけの時にしろと
叔母様…怒ってますヨン(笑)
あんだけ頑固だった体面はどうした⁉(笑)

王様と王妃様は、お互いの想いを確認しあうのが、
ずっと怖かったんだよね。
王様…元の女など好きにならないって、
王妃様に言っちゃってたしね。
あんなことを言った手前、好きになったんだ…
なんて言えないし、
王妃様も好きになってもらえるなんて、
期待出来なかったから、ずっと辛かったよね。
『男女七歳にして席を同じうせず』
ずっとこんな教えで、育っているんだろうから、
手を繋ぐって、かなりの勇気だっただろうね。
このまま恋人繋ぎもマスターしちゃう?

2016/02/23 (Tue) 09:09 | EDIT | REPLY |   

でんべ  

1. おはようございます。

恥ずかしいのよ…ヨン?分かってあげて…(*'-')
手を繋いで待ってる王妃様と王様!ウフフ~(⌒‐⌒)
素敵です!

仮祝言?が始まるの~(⌒‐⌒)

戦もあるし、急がないと♪♪

2016/02/23 (Tue) 08:34 | EDIT | REPLY |   

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